遠藤保仁、J2磐田で初ゴール&決勝弾を演出 加入後5戦負けなしで「今後も得点にこだわっていきたい」
ジュビロ磐田が、ホームでザスパクサツ群馬に競り勝った。序盤から群馬にペースを握られ、前半2分に左CKから先制点を奪われた。磐田は、元日本代表MF遠藤保仁(40)の移籍加入後5試合目で初めての失点。その後も押し込まれる場面があったが、5試合連続先発出場の遠藤が、1つのキックで流れを変えた。
同29分、ゴール中央18メートルからのFK。遠藤は、ボールをセットした位置にゆっくりと走り寄り、右足でコンパクトに振った。ボールは相手のつくった壁の上を越え、ゴール右上に吸い込まれた。
遠藤にとっては、移籍後初ゴールで1998年のプロ1年目から23年連続ゴール。直後から右こぶしを握り締め、小さく上下していると、MF山本康裕に下から抱きかかえられた。
遠藤はその後も、ボランチの位置でバランスを取りながら、縦パスでチャンスメークするなどし、チームにリズムをもたらした。そして、後半31分には、ペナルティーエリア手前の左サイドから右サイドに開いていたMF小川大貴にパス。マークが薄くなっていた小川大は、左足で強烈なシュートを放った。これは相手GKが弾くも、詰めていた高卒ルーキーFW三木直土がこぼれ球を押し込んで、ゴールネットを揺らした。
待望の勝ち越しゴールで9試合ぶりの複数得点となった磐田は、同34分にPKからFWルキアンが、チーム3点目を奪った。遠藤はそのままピッチで躍動し、3試合ぶりのフル出場。遠藤が加入後、5試合連続負けなしで通算勝ち点は41になり、J1昇格圏2位徳島ヴォルティスとの差は、17から15に縮まった。
移籍後、初ゴールを決めた磐田MF遠藤保仁 (FKのゴールは)イメージ通りのいいボールでした。コンビネーションの部分では、選手の特徴もつかんできたので、今後も得点にこだわっていきたいです。まだ、何も決まってないわけですし、上との差を縮めながら、チーム一丸となってやっていきたいと思います。
磐田鈴木政一監督 スタートは良くなかったのですが、選手たちは慌てることなく、自分たちのサッカーをやってくれました。(遠藤のゴールについて聞かれ)こういう試合になると、ああいう場面で点が取れるのは、助かります。次の(首位)福岡戦は、いい準備をして臨みたいと思います。