ドラフト指名された静岡県勢7人、それぞれの思い「上位に負けない」「実感がわいてきた」

 県内ナンバーワン左腕・静岡商業の高田琢登投手。伝統校で1年からマウンドに立ち、今年の夏は静岡高校を撃破するなど、チームをベスト4に導きました。

横浜DeNA6位 静岡商業 高田琢登投手「上位の選手に負けない」

画像: 横浜DeNA6位 静岡商業 高田琢登投手「上位の選手に負けない」

 県内ナンバーワン左腕・静岡商業の高田琢登投手。伝統校で1年からマウンドに立ち、今年の夏は静岡高校を撃破するなど、チームをベスト4に導きました。

 憧れのプロの舞台に立てるのか。26日、監督で父の晋松(しんまつ)さんと、運命の時を待ちました。

高田琢登投手:「会場に入ったことで、とても緊張している。(プロ野球選手は)小学校の頃からの夢だったので、叶えられたらと思う」

 午後5時から都内で始まったプロ野球ドラフト会議。次々と、注目選手が指名されていきます。

静岡商業 高田晋松監督:「本当に始まったな、という感じで、監督モードから父親モードに変わりつつある。本当に緊張してきて…」

 落ち着かない晋松さんと、その横でじっと指名を待つ高田投手。ドラフト会議開始から2時間が経とうとした午後6時59分、ついにその時が!

ドラフト アナウンス
「第6巡選択希望選手 DeNA。高田琢登。投手。静岡商業高校」

 高田投手は横浜DeNAから6位で指名を受けました。緊張から解放された高田親子。社会人野球の監督まで務めた祖父・登さんの代から悲願だった野球一家の夢が実現した瞬間です。高田選手は父の晋松監督と抱き合いました。

画像: 父の高田晋松監督と抱き合って喜ぶ高田投手

父の高田晋松監督と抱き合って喜ぶ高田投手

静岡商業 高田晋松監督:「申し訳ないですけど…、親父100%で抱擁させてもらった。高田家の悲願が3代目にして果たされたと思い、本当にいい日になった。これからは監督じゃなく『最大の応援者』になって精いっぱい応援してやりたい」

高田琢登投手:「選ばれるか不安になってしまった、本当に不安だった。ドラフトの順位というのは、今現在の評価だと思うので、キャンプからがスタートラインだと思うので、そこから目立てるような選手になって、ドラフト上位の選手に負けないような選手になりたい」

Q:抱擁したのはいつぶりぐらい?
高田琢登投手:「自分の記憶だと初めて。球界を代表するような左投手になって、日本で活躍できるような選手になって、父にもお世話になってきたので親孝行できたらと思う」

横浜DeNA5位 ヤマハ・池谷 蒼大投手「今になって緊張してきた… 実感がわいている」

画像1: 横浜DeNA5位 ヤマハ・池谷 蒼大投手「今になって緊張してきた… 実感がわいている」

 高田投手のほかにも、県内出身選手へ吉報が届きました。静岡高校で甲子園に出場し、社会人野球・ヤマハに所属する池谷 蒼大投手はドラフト5位で、高田投手と同じ横浜DeNAから指名を受けました。

ヤマハ 池谷蒼大投手:「ドラフト前は緊張しなかったんですが、今になって緊張しています。実感湧いてきたなという。とてもほっとしているんですけど、これからまたプロに向かって一生懸命頑張っていきたいと思う」

 飛龍高校出身で上武大学の佐藤蓮投手は阪神からドラフト3位。

画像2: 横浜DeNA5位 ヤマハ・池谷 蒼大投手「今になって緊張してきた… 実感がわいている」

藤井聖投手

富士市立高校出身で社会人野球・エネオスの藤井聖投手は楽天から3位指名されました。

広島育成1位 二俣翔一捕手(磐田東)「とにかく指名されたことが一番の喜び」

画像: 広島育成1位 二俣翔一捕手(磐田東)「とにかく指名されたことが一番の喜び」

 強肩強打で注目された磐田東高校のキャッチャー・二俣翔一選手は広島から育成1位で指名を受けました。1軍の試合に出場できる支配下選手登録を目指します。

磐田東 二俣翔一捕手:「プロの世界でやりたい目標があったので、とにかく指名されたことが今の1番の喜びです。1日でも早く支配下になって、一軍でキャッチャーとして試合に出られるように頑張りたい」

夢の扉を開いた選手たち。その先には大きな可能性が広がっています。