国内で1000万人以上? 梅雨入りで増える「気象病」とは 気圧の急激な変化で自律神経が 規則正しい生活が大事 静岡市

 本格的な雨のシーズンの到来です。気象庁は14日、静岡県を含む東海地方の梅雨入りを発表しました。平年より8日、去年より1日遅い梅雨入りです。

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 梅雨入りしたことで懸念されるのが…。

静岡市民 20代:「雨だと体調が不安定になる。頭が痛くなることが多くなるので、嫌だなと思います」

静岡市民 50代:「肩から首筋にかけてやっぱり痛くなったりします」

気温や気圧の変化で体に不調 専門医は…

 気温や気圧の変化が大きくなることで、体の不調に悩まされるという人も多いのではないでしょうか。その正体は、いわゆる「気象病」。国内で1000万人以上が抱えているとの推計もあります。

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西尾梓アナウンサー:「梅雨の時期を迎え、これから懸念されるのが気象病です。こちらのクリニックでも片頭痛の悪化など、症状を訴える人が増えていると言います」

あさり内科クリニック 浅利博基医師:「(気象病とは)天気・気圧・温度とか、そういう気象条件の変化によって、症状が出現したり、悪化したりする病気の総称を指すものなんですね。頭痛やめまい、倦怠感、関節痛、気分の落ち込み、そういったものが多いように思いますけれど、本当に様々な症状が出てくると思います」

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 様々な症状が出るという気象病。一体なぜ起きるのでしょうか?

あさり内科クリニック 浅利博基医師:「気圧の急激な変化が起こると、それによって自律神経の調子がかき乱されてしまって、ストレスとなっていろんな疾病のメカニズムを惹起してしまうということが言われています」

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 気象病とみられる症状に悩まされている人たちからは―

沼津市民 10代 大学1年
「主に雨とかくもりとか天気が悪い時、頭が痛くなったり、逆に一気に雨から晴れになったりすると、その時も痛くなりますね。結構授業中とかでも痛くなったりすると、もうつらいので、あんまり雨とかにならないで欲しいんですけど」

静岡市民 60代
「この薬指なんですけど、おととしぐらいにドアに挟んで指が取れそうになって、縫ってもらったところがあるんですよ。完治したんですけど、天気が悪い時とかズキズキ痛むみたいな感じはあります」

 この時期、多くの人を悩ませている気象病。原因となる自律神経の乱れを防ぐためにできる対策はあるのでしょうか。

あさり内科クリニック 浅利博基医師
「本当に規則正しい生活ですね。睡眠であったり食事であったり、朝ごはんを抜かないとかですね。そういうふうにして体を整えていくということですね。軽い運動、ストレッチとか、そういったことも有効だと言われています。天気予報を見て、気圧が下がりそうだとか、天候が悪くなりそうと予報されているとしたら、それに向けて睡眠時間を確保してよく寝るとか、そういうふうな感じで対応していくのがいい」