「不適切発言問題」に揺れた大道芸W杯3年ぶりに開幕 実行委の対応に不満のアーティストも参加「お客さんに楽しんでいただくことがW杯の未来につながる」 静岡市

 5日始まった「大道芸ワールドカップ」。きょうとあす、静岡市の街角などで32組のアーティストによる鮮やかなパフォーマンスが繰り広げられます。青葉シンボルロードでは、ニューヨーク出身で国内在住のアーティスト・デビットラムゼイさんが演技を披露。

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「不適切発言問題」に揺れた大道芸W杯3年ぶりに開幕 実行委の対応に不満のアーティストも参加「お客さんに楽しんでいただくことがW杯の未来につながる」 静岡市

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 新型コロナの影響で3年ぶりの開催となった「大道芸ワールドカップ」。来場者は…。 
             
Q.開催前にいろんな騒動がありましたけど?

来場者:「これだけ多くの人が集まっているからやってよかったです」

来場者:「ちょっとさみしい気がしました。みなさんいろんな国から来てやっていただいてて何であんなこと言っちゃうのかなって」

来場者:「そういうところ(発言)が残念だなと思う。とにかくきょうは出来てよかったなと、本当にありがたいです」

特別な思いで臨むアーティストも

 今回の大道芸ワールドカップに特別な思いでのぞむアーティストがいます。静岡市出身の渡邊翼さん。    

「外国人への不適切発言問題」が波紋を呼んだ今回。

奥野晃士プロデューサー(9月17日の講習会の音声):「本当に中国とか見てると、ルール無用の悪党たちみたいな感じにどうしてもなってくる」

 この発言が物議を醸し、プロデューサーの奥野氏は解任され、杉山実行委員長も引責辞任する形となりました。奥野氏が関わった演出はなくなり、3日間行われる予定だったイベントは2日間に短縮して開催することになりました。

出演アーティスト 渡邊翼さん(10月27日):「出演アーティスト・パフォーマーに対する説明会を再三求めてきましたが、開かれてきませんでした」

 実行委員会の対応に不信感をいただいていた渡邊さん。それでも、3年ぶりの大道芸ワールドカップ。来場者に楽しんでもらいたいという理由で参加を決めたといいます。

出演アーティスト 渡邊翼さん:「お客さんやお手伝いをしていただいているボランティアさんが、きょうとあした2日間楽しんでいただいてお帰りいただくこと。それがこのフェスティバルの未来に繋がると僕は思う。そのために僕がパフォーマンスをして協力する」

 午前11時半、渡邊さんのこの日1回目の演技がスタート

 来場者も渡邊さんの演技に魅了されていました。

実行委員長代理「外部の意見も含め話し合う」

 不適切発言に揺れた今回の大道芸ワールドカップ。猪股大会実行委員長代理は…

大道芸W杯 大会実行委員長代理 猪股宏光さん:「2019年から3年ぶりということで、大道芸W杯はみんな待っていてくれたんだなとすごく感じています」

Q.きのう、(アーティストに)改めて説明をされた? 

A.「そうですね きのう話し合いの場がありました。喜んで協力しますとおっしゃってくれました」

Q.どんな説明をアーティストの皆さんにしましたか?
   
A.「奥野前プロデューサーの発言について。みなさんが考えていることは何ですか。次回以降はどんな風にしていったらいいのか。その3つの大きな柱について話し合いました。これから来年以降に向けては、改めてどうやったらいい組織になっていくのかを実行委員会内で外部の意見も含めて話し合っていく予定です」