河津桜まつり…異変!?「いつ満開になるのか読みづらい」 サクラは少なくても観光客は多く…外国人も久しぶりに 静岡・河津町

 2月1日に開幕した河津桜まつり。
河津桜まつり実行委員会長 山田和子さん:「(河津桜まつりに)いらっしゃった客が、奇麗なサクラと楽しい思い出を持って帰れるようなコロナ対策をしっかりした桜まつりにしていきたい」

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河津桜まつり…異変!?「いつ満開になるのか読みづらい」 サクラは少なくても観光客は多く…外国人も久しぶりに 静岡・河津町

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河津川沿い4kmに850本の河津桜

 河津桜まつりは、春の訪れを告げる早春の風物詩。早咲きのサクラが私たちの心を躍らせます。毎年2月いっぱいまで開催される河津町の一大イベントです。河津川沿いおよそ4kmにわたって咲く850本の河津桜を見に県内外から多くの人が訪れます。しかし、新型コロナの影響で、おととしは中止に。去年は一部のイベントが中止になるなど規模を縮小して開催されました。今年は3年ぶりに行動制限のない従来通りの開催。地元の期待は膨らんでいましたが、開幕から10日後。河津桜まつり実行委員会からこんな発表がありました。

 今週中頃の桜の開花状況は2分咲きと予想。開花の遅れにともない実行委員会は、開催期間を今月末までから5日間延長することを決めました。

画像: 河津川沿い4kmに850本の河津桜

 早咲きの河津桜に何がおきているのか? 16日、河津町へ。河津川に近づくと2分咲きとは思えない奇麗な桜が。

「いつ満開になるか、読みづらい」

 木を1本1本見てみると、咲き揃っている桜もあれば、実行委員会の発表通り、2分咲きや3分咲といったサクラもありました。

開催期間の延長を決断した実行委員長の山田さん。

Q.延長の理由は?

河津桜まつり実行委員長 山田和子さん:「今年は特別に、木によって開花状況が全く違う。いつ満開になるのか読みづらい」

画像: 「いつ満開になるか、読みづらい」

 今年に入って寒暖の差が大きかった河津町。その影響もあってサクラの開花時期に差があり、例年より遅く咲くサクラが増えているそうです。ただ、来場者数については…   

河津桜まつり実行委員長 山田和子さん:
Q.今年のにぎわいは?
A.「行動制限のない桜まつりなので、お客が随分増えて観光バスが目に見えて
増えているのが実感です」

サクラが少なくても観光客は多い

画像: サクラが少なくても観光客は多い

 サクラが少なくても人が来ている?

 伊豆の旅行を目的とした観光客が河津町を訪れるそうで、多くは東京や愛知など県外から来た人たちです。

埼玉県民50代:「きれいですね。やっぱり色が濃い。ソメイヨシノより色が濃い」

 河津桜といえば濃いピンク色の花びらが特徴ですよね。

東京から旅行で来たご夫婦も開花状況が気になっていたようで…

東京都民70代:「きのう旅館で聞いたら『1分咲きか2分咲きです』と言われた。きょうはどうしようかと思って、もう1回インターネットで調べたら、もうちょっと咲いていると分かった。わざわざここまで来たからね、見に来ない手はない。いいよね、若い時はサクラなんて毎年咲くからなんともないと思ったけど、年を重ねてくると1年に1回咲くサクラの花はいいよね」

外国人も…

画像: 外国人も…

 祭りの来場者はおとといまででおよそ3万2千人。去年よりも1万8千人多いそうです。訪れた人の中には…

 インバウンドで河津町を訪れた外国人の姿がありました。

 期間中、見頃の桜を案内しているかわづふるさと案内人会の小林さんの話では…。
  
かわづふるさと案内人会 小林達雄さん:「中国とか台湾、シンガポール、ノルウェーから団体のお客が来たという話だった」

 実行委員会は、インバウンド効果などで、今年は去年の30万人を超える50万人の来場を目指しています。

お祭りにつきものの屋台も

画像: お祭りにつきものの屋台も

 お祭りの楽しみといえば屋台もその1つ。こちらの屋台。行列ができてますよ。みなさんのお目当ては、桜もち。その場で焼いてます!

さくら庵 加藤嘉治さん:「炭火で焼いてあげて葉のいぶされた良い香りがする。常連さんが毎年来てくれる。毎年やってる。本職は修善寺と箱根でせんべい屋をやっている。家内の甘味処で売ってた桜餅を焼いて食べたらおいしい、お祭りのサクラと相性がいいと思って始めたのがきっかけ」

 中はサクラのこしあんがたっぷり、塩漬けした葉との相性は抜群だそうです。「ウィズコロナ」での開催について、厳しい時もあったけど今年からようやく普通に商売ができる期待している

3年ぶりに日本に…スイス人男性「素晴らしい」

 地元を活性化させるためになくてはならないお祭り。そんな河津桜まつりで、ある家族に出会いました。

スイス在住 クリスさん:「普段はスイスに住んでいるけど、おじいちゃんとおばあちゃんの実家が千葉県の臼井にある。(家族で)旅行してます。温泉と花見すごい楽しみ。まだ見てないけど、これから」

 奥さんが日本人のクリスさん。この日は、コロナ禍で3年会えなかったお義父さんお母さんと一緒に家族みんなで念願の伊豆旅行。クリスさんにとって、初めて見る河津桜です。

画像: 3年ぶりに日本に…スイス人男性「素晴らしい」

スイス在住 クリスさん:「素晴らしい。本当に写真撮りたい。うゎ?きれい」

Q.スイスにサクラは?
A.「サクラはあまりない。すごい楽しい! 良い天気で花の色がちゃんと出る」

 クリスさん親子に河津桜を見せたかったというお義父さん。

「もうちょっと咲いてると良かったね、一緒に来られたのが良かった」

 コロナ禍で会えなかった3年間。河津桜の下で家族が1つになりました。今は、河津川沿いに咲く菜の花も見頃。サクラとの共演も見事ですよね。
   

 みなさんも、咲き揃った河津桜を探しに足を運んでみてはいかがでしょうか?