3年ぶりに国際クルーズ船入港…清水の街が「国際色豊か」に ヨーロッパ中心の乗客「富士山」に満足 /今週の静岡
海上からクルーズ船を
静岡市民 70代:「船から見るのは初めてです」
こちらはクルーズ船を海の上から見学するユニークな企画。53人を乗せた船は「アマデア」の近くを中心に、清水港を1時間かけて周遊しました。
静岡市民 60代:「3年前にクルーズ船にちょうど乗るタイミングだったが、コロナがまん延してしまって乗れなかったので、今年はぜひクルーズ船にも乗ってみたいと思って来た」
写真もバッチリ撮れました。
乗客はおもにヨーロッパから
清水港到着後、船内で検疫を行ってから続々と降りてくる乗客たち。
クルーズ船の乗客(2人組)
Q.どこから来ましたか?
A.「フランスとドイツです」
クルーズ船の乗客:「スイスです」
ドイツを中心としたヨーロッパの客が多く、清水港周辺は一気に国際色豊かに。早速、近くで開かれているマルシェに立ち寄る人も。こちらの夫婦は、お茶に興味津々のようです。
クルーズ船の乗客:「紅茶と緑茶を買ったんだよ。私はドイツに住んでいるけど、コーヒーではなくお茶しか飲まないんです。それで日本のお茶を試したいと思って買ってみたんだ」
クルーズ船はこの日の午後8時に出港し、次の目的地、東京に向かいます。
クルーズ船の乗客
通訳「桜です」
乗客「これは美しいね。ここだけなの? 今のシーズンだけ?」
通訳「今が季節なんです」
クルーズ船から降りたドイツ人観光客がやってきたのは、「日本平夢テラス」。富士山と駿河湾、清水の街並みを一望できる人気観光スポットです。
乗客は「富士山」に大満足
Q.「景色はどうですか?」
クルーズ船の乗客(ドイツ人):「とても美しいね。わたしたちはラッキーでした。毎日富士山が見られるとは聞いていなかったので。タヒチから(旅を)スタートして数週間して、ようやく日本に来られてうれしいです」
3年ぶりに清水港に入港した国際クルーズ船。日本の代名詞とも言える富士山に大満足の様子の乗客たち。一方で、思いがけないトラブルも。
クルーズ船の乗客(ドイツ人):「彼女、タクシーにリュックを忘れちゃって…でもとても親切な人々のおかげで、簡単に戻ってきました。タクシードライバーがバックを持って戻ってきてくれたんだ。全部バッグの中にあったんですよ。お金もパスポートも。とてもすばらしい、これが日本人らしさだね」
無事にリュックが戻り、次はロープウェーで「久能山東照宮」へ。さい銭や参拝の作法に戸惑う様子もありましたが、それも含めて満喫した様子。
クルーズ船の乗客(ドイツ人):「(建物の)色合いと(参拝の)文化に驚いたよ。船旅がとても長くて疲れていたけど、色合いがとてもきれいで、天気も良くてうれしいよ」
通訳「何をお願いした?」
A.「私のお願いだからそれは言えないよ。もう1回日本に来られたらともお願いしたよ」
船内では「マスク着用」のレクチャーも
日本での国際クルーズ船受け入れ第一号となった乗客たち。船内では感染対策のレクチャーを受けたそうです。
クルーズ船乗客(ドイツ人):「きのう船内でトレーニングがあった。道を歩く方向とか、マスクを着用することとか、ヨーロッパではみんなマスクをしていないからね」
コロナ禍前はクルーズ船で200万人以上が日本を訪れ、その経済効果は、乗客の旅行消費だけでも年間およそ800億円と推計されています。今後、本格的に復活すれば、期待されるのが地方経済の活性化。1日の「アマデア」を皮切りに、新年度には、清水港に国際クルーズ船が70回以上寄港する予定です。