全国初? 移動しない修学旅行 教室で奈良・薬師寺から「リモート法話」 静岡・長泉町
杉沢洋佑記者:「こちらの中学校で、今から3年生による修学旅行が行われるんですが、教室を覗いてみると…。生徒たちは着席したままです。バスや新幹線で現地に行くのではなく、舞台はオンライ
新型コロナの影響がなければ訪問する予定だった京都や奈良とビデオ通話で結びます。京都からは吉本興業のお笑い芸人が出演しました。笑いのプロの話芸に、生徒も笑顔に。
奈良の薬師寺からは「リモート法話」です。
薬師寺 加藤大覚さん:「実は2000年前に、もうすでにお経に現代の医学でも言われるような解説がちゃんと書かれてるの」
生徒はジョークを交えた法話に引き込まれます。
薬師寺 加藤大覚さん:「この修学旅行が中止になったのは、皆さんに責任があるわけでも、先生方が悪いわけでもなんでもない。ベストを尽くして作り上げたのがこのリモート修学旅行です」
現地に行ったような時間を過ごす生徒たち。しかし、リモートならではのトラブルが。
薬師寺 加藤大覚さん:「音、聞こえますか?」
音声トラブルに見舞われたクラスもありましたが、強烈なインパクトが残る修学旅行になりました。
3年生女子:「(現地へ)行ければ一番良かったけど、こういう形でもみんなでより印象強く残るものになったから、すごく私は良かったと思います」
3年生:「北野天満宮に行って、志望校に合格できるように(祈願)したかったです」
長泉町立北中学校 山村真澄先生:「ここ(オンライン)でも活動できるっていうのが、きょうやってみて分かったのが、リモートもいいなと感じました。なによりも楽しんでもらいたいなというのが一番だったので、きょう子どもちの姿を見て、みんな笑顔で、きょうを過ごせたのが本当に良かったなと思いました」
常識を覆すリモート修学旅行。わずか4時間でしたが、苦労や工夫が詰まっていました。