「おじいちゃんは教えてくれた…」 ウクライナとロシアの子どもたちが軍事侵攻前に描いたもの 静岡県立大で展示会
ロシアの軍事侵攻が始まってからもうすぐ9カ月です。静岡市で、ウクライナとロシアの子どもたちが軍事侵攻前に描いた絵画の展示会が開かれています。
「ウクライナ&ロシアこども画展」
海辺で羽を広げるのは平和と自由の象徴・カモメ。ウクライナの9歳の女の子が描きました。太陽の光を反射する海面の瑞々しさも表現されています。
「おじいちゃんは教えてくれた…」と題されたロシアの10歳の女の子の作品。戦火から逃れているのでしょうか。子どもを連れる兵士が描かれています。
静岡市駿河区の静岡県立大学小鹿キャンパスで開かれている「ウクライナ&ロシアこども画展」。軍事侵攻前にウクライナとロシアのこどもたちが描いた作品80点が展示されています。
こちらは机の上のペン立てを倒す猫。こちらは街中にバイオリンの音色が響いてきているのでしょうか…。そしてこちらはウクライナの8歳の女の子が描いた「夢見る赤ちゃんたち」。描かれているのは日常です。
静岡県立大学短期大学部 こども学科
藤田雅也 准教授:「世界情勢だけに目を向けるのではなくて、いろんな国に住む子どもたちが素直な思いを持って絵を描いている。そういう子どもたちの日々のかけがえのない姿を、いろんな立場の人たちが見て心に何か抱いていただけたらなと」
会場を訪れた人からのメッセージ
来場者:「まとめていろんな子どもたちの作品を見られる機会はないので。刺激になったし楽しいなと思いました。『おじいちゃんは教えてくれた』という10歳の女の子が描いた作品が、絵に戦争の今の世界の様子が表れていてすごく印象的でした」
企画した学生:「大人の方にも見てもらいたいですし、子どもたちにも自分と同い年の子がどんな絵を描いているのかを知ってもらえたらいいなと感じています」
この展示会は12月5日まで開かれています。(平日のみ午前9時~午後6時)