看護師「多い人は月12回の夜勤」保育士「今の配置基準では必要な保育は無理」 ケア労働者が静岡県に待遇改善を要望
介護・保育・看護などの現場で働くケア労働者が11日、静岡県に待遇改善を求めました。
現役の介護士:「よりよいケアを提供するためには人員の確保が必要と考えます」
現役の保育士:「年々、個別支援が必要な子どもがすごく多くなっている。その子どもに対しての必要な保育が今の配置基準ではとても無理です」
現役の看護師:「ほぼ半数以上の方々が、月9回以上の夜勤をこなし、多い方ではひと月で12回夜勤を行っている方もいます」
県に対し待遇の改善を求めたのは、県内の介護士・保育士・看護師などが加盟する県労働組合評議会です。県に対し、ケア労働者の賃上げと職員の配置基準などの改善のほか、保育士の配置基準の変更と増員を要請したということです。
特に保育士の配置基準に関しては、牧之原市で園児がバスに取り残され死亡した事件や裾野市の保育園で保育士による不適切な保育があったことを挙げ、保育行政のあり方を転換しなければ、また同じようなことが起きてしまう可能性があると指摘しました。
また県内の保育士に対して行ったアンケート調査では、「配置基準の変更を早くしてほしい」「ゆったり子どもたちと関われるようにしてほしい」といった声が寄せられたということです。