主役は2年生…静岡県立大学で入学式 わずか20分の式でしたが…「やっと大学が始まるかなという感じ」
8日午後、静岡市駿河区のグランシップで開催された県立大学の入学式。参加するのは今年の新入生…ではなく、去年、入学した新2年生です。
参加するはずだった去年の入学式は、東京都など7都府県に緊急事態宣言が出されていたことから中止されました。1年越しの晴れ舞台です。
入学してから3カ月間はキャンパスにも行けず…
中西くん:「入学式に行く」
県立大学2年の中西優斗さん。去年4月、三重県から進学し、1人暮らしをしています。着ているのは、去年、入学式のために買った真新しいスーツです。
中西くん:「スーツ買ったのにもったいないなみたいな感じで、入学式がなくて友達づくりも苦戦して」
中西さんが入学してから3カ月間、県立大では新型コロナ感染拡大防止のため、キャンパスに行くことも許されませんでした。
中西さん:「前期はほぼオンラインで、友達と顔を合わせるとかもあんまりなく、そんな感じでやってました。やっぱり一人で寂しかったし、友達も前期はいなくてそれがちょっとしんどかった」
その後もオンラインでの授業が続きましたが、8月にはバレー部に入り、後期は対面授業も少しずつ増え、徐々に大学生らしい生活になってきたといいます。
中西さん:「授業終わりにスタバに行ったり、少人数でなるべく行動して、気遣いながらやっています。ご飯行ったり」
しかし、本音では…。
「打ち上げしたり、文化祭も楽しみたい」
中西さん:「やっぱり大人数でご飯いったり、打ち上げしたり、文化祭が今年なかったので、文化祭も楽しみたいし、イベントごとを1個1個大切にしたいと思います」
きょうの入学式も大切にしたいイベントの1つです。
中西さん:「もう知り合っているなかでの入学式というのも、面白そうだなと思っています」
入学式はわずか20分でしたが…
中西さんだけなく、多くの2年生がきょうの入学式を待ち望んでいました。
看護学部2年:「楽しみです。すごくうれしかった。気遣ってくれたのが」
原川朋華記者:「皆さん2年生ということで、手慣れた様子で学生証をタッチしてから会場に向かっていきます」
午後1時、1年遅れで入学式が始まりました。2年生およそ500人が出席し、式辞や誓いの言葉が述べられました。
代表者:「1年遅れの入学式を迎えられることをうれしく思います。世界中で起こっている感染拡大が一刻も早く収束し、本来の大学生活が起これることを願っています」
式は20分で終了。
例年のようなサークル紹介などはなく、短い時間でしたが、2年生たちは改めて入学した実感が湧いたようです。
国際関係学部2年:「こういう式典に参加しないと、気持ちも全然ピシとならないので、本当にきょう来られたのが、すごくよかった」
国際関係学部2年:「やっと、ちゃんと大学が始まるのかなという感じ」
中西くん:「楽しかったです。2年生になった実感が湧きました。明るく楽しい大学生活を送りたいです」
前例のないコロナ禍で過ごす大学生活。2年生それぞれのキャンパスライフが改めて始まりました。