第一線のシェフが高校生に料理指南 地元食材で本格フレンチ その出来栄えは… 浜松市
浜松市西区の浜松湖東高校。放課後の家庭科室にいたのは…。
前川智裕シェフ:「静岡は非常に食材が豊かで、日本一高い山が静岡にはある。日本一深い海が静岡にはある。全国で静岡県だけです。そういった地域は」
中区佐鳴台のレストラン「THE ORIENTAL TERRACE」で総料理長を務める前川智裕シェフ(46)。前川シェフは県から「ふじのくに食の都づくり仕事人」に認定されるなど、普段から地元食材にこだわった料理を提供しています。
県内の食の魅力を高校生にも知ってもらうため、家庭部に所属する18人に料理を教えました。
前川智裕シェフ:「きょうはスズキをソテーにしたお料理と、それからピラフを作りたいと思います」
舞阪で採れたスズキに浜松産のセロリやニンジン、シイタケにタマネギ。学校にある調理器具で作ることのできる前川シェフオリジナルレシピです。
さっそく調理スタート。
生徒達は悪戦苦闘も「うまい…」
前川智裕シェフ:「難しいよね。こういうふうに切っていく。順調順調」
生徒はスズキをさばくのに悪戦苦闘。それでも1人分に切り分けるとフライパンでソテー。仕上げにソースをかけて完成です。
ピラフはタマネギやニンジンなどを1センチ四方にカット。バターで炒めたらコメを入れて炊き上げます。15分ほど経って一口…
前川智裕シェフ:「うまい」
普段部活で料理を作っているという部員が初めて挑戦した本格フレンチがこちら。何ということでしょう。湯気と共に届くバターの濃厚な香りが食欲をそそります。ソテーはスズキと浜名湖産のノリがマリアージュ。口いっぱいに広がる地元の味と香り。
初めて気づけた静岡県の豊かな食に生徒は驚きを隠しません。
高校生:「普段食べることがないような味で新しい感じがしました」
高校生:「すごく美味しかったです。こんなコース料理ができるぐらい静岡県の食材ってバリエーションが豊かでいろいろな料理に使われているんだなと思ってすごいなと思いました」
前川智裕シェフ:「静岡県というのは風土も温暖な気候もすごく食材にとって恵まれていると思うので、肉も魚も野菜も一流の物が採れる県だと思っています。(高校生は)もっともっと静岡の食の魅力というのが発見できたんじゃないかなって思いました」