夏を楽しめる下駄も様々…10万円、洋服に合う、作家の一押しは「猫の居酒屋」 静岡市
小鳥に猫に浮世絵美人、全部下駄。おいしそうな?下駄も…
久保円華アナ:「とても歌が好きそうな小鳥。居酒屋で寛ぐ猫。自撮りする浮世絵美人。これら全て下駄です」
甘~い香りがしてきそうなフルーツタルト。水の中を優雅に泳ぐ金魚。遊び心が詰まった下駄を作っているのは静岡市の下駄作家、鈴木千恵さん(46)です。
久保アナ:これは何ですか?
下駄作家 鈴木千恵さん:「『ちきゅう』というテーマで作っている。横に地層が見えて、上に芝生があって、動物が暮らしているイメージ。模型コーナーにあった砂を何種類か買ってきて、地層っぽくしている」
酔いつぶれている猫も…
鈴木千恵さん:「一押しの下駄は猫の居酒屋」
久保アナ:かわいい。飲み食いしている。
鈴木千恵さん:「酔いつぶれている猫がいたりとか…。その時の気分のものを表現している」
細かいところまでこだわりが。「どこから見てもかわいい」と評判です。鈴木さんの下駄が、人気を集める理由の1つが和服以外とも合うこと。
構想から完成まで2年…下駄専門店
同じ特徴を持つのがこちらの下駄専門店です。
久保アナ:「遠州織物、静岡県産のお茶で染められた生地。リボンのようなものが、何になるか分かりますか? 正解は…こちら。鼻緒です」
下駄板に県産のヒノキを使っているものもあります。こういった木材づくりから始めて80年以上。構想から完成まで1つにかける時間は約2年です。3代目の水鳥友紀子さんが、夫のジョナタンさんと静岡市内の店で販売しています。
久保アナ:「実際に履いてみた。1時間以上歩いているが、全然痛くならない。足の裏が滑らかにフィットして、気持ちがいいのと足取り軽く歩ける」
洋服とも相性抜群
愛される理由は履き心地。そして、和服だけではなく、洋服との相性も抜群です。
客:「ほぼ毎日のように裸足の時は、この下駄を履いている」
コーディネートの主役にもなる現代風の下駄に惚れ込んでいる夫婦もいます。
客・夫婦
夫 「もう5年くらい。ファッションに合わせやすい」
妻 「今(修理に)持ってきたものは、もう2回目の修理なので、直してでもまた履きたい」
漆塗りで銀箔ちりばめた10万円の下駄も
中心価格帯は1万円台ですがこちらはなんと10万円。漆塗りで、銀箔がちりばめられています。
水鳥工業 水鳥友紀子社長:「外に出る時に裸足になれるのは、春夏の特権。季節を感じられるアイテムなので、素足で履いて、遠出で他県に行けなくても、県内をお出かけするのに使っていただければ」
バーナベ ジョナタン専務:「気持ちいい。体にいいこともある。あとは…かっこいい!」
暑さ対策も、おしゃれも足元から。デザインでも履き心地でも心を満たす一足が日常を彩ります。