静岡版ぴよりん『うちっちぴよりん』誕生秘話&名前のヒミツ 整理券まで…『出張販売』に長~い行列 静岡市
静岡市民40代
「ぴよりんセット。」
Q.何時から並んだ?
「7時50分ごろから」
静岡市民60代
「今回、名古屋でも売っていない新しいものができたということで、早速並んだ」
静岡市民20代
「可愛い状態のまま持ち帰れたらうれしい」
整理券まで…ぴよりんの『出張販売』に長~い行列
スミス春子アナウンサー:「午前10時前のホテルアソシア静岡です。こちら2階のロビーには、たくさんのお客さんが集まっています。さらにこちらだけでは収まりきらず、あちらにも。皆さんのお目当てが、こちらの静岡版の“ぴよりん”なんです」
「ぴよりん」とは2011年に名古屋で生まれた、ひよこ型のスイーツ。名古屋コーチンの卵を使ったプリンをババロアで包み、細かいスポンジケーキがまぶされています。
去年の6月に行われた将棋の王位戦で、藤井聡太五冠がおやつとして「ぴよりんアイス」を食べ、一躍人気ものになりました。
普段はJR名古屋駅構内の2店舗でのみ販売されている、ぴよりん。去年、静岡県で初めて行われた、出張販売では、この大行列ができました。県内での販売は、今回で2回目です。
整理券も配られます。
「お待たせしました、1枚。では11時からでございます」
午前10時に配り始めた整理券はその場ですぐに配布終了。その1時間後、“ぴよりん”はいよいよ、お客さんのもとへ。
静岡市民30代
「前から気になっていて食べたいなと思っていた。ちょうどきょう仕事が休みで買いに来られたので、良かったです、すごく」
静岡市民70代
「可愛いですねー、本当に。大事に大事に持って帰ります」
静岡市民20代
「ずっしりと重たいです。朝から並んで買ったかいがあった」
静岡版の『うちっち』は静岡の方言
今回、発売したのは、通常の黄色い“ぴよりん”。そして、静岡で生まれた緑色の“ぴよりん”。その名も“うちっちぴよりん”のセットです。
ホテルアソシア静岡 古田信隆製菓料理長
「“うちっち”というのは静岡の方言で、“うちの”ぴよりんという意味。静岡ならではの食材を使ったぴよりんということで、皆さんにも親しみを持ってもらえるように、あえて静岡の方言を使わせてもらって“うちっちぴよりん”と名付けた」
『うちっちぴよりん』は「ぴよりんアイス」の生みの親の異動で誕生
開発したのは、こちらの古田信隆製菓料理長。実は古田さん、藤井聡太五冠が食べた「ぴよりんアイス」の生みの親でもあるんです。静岡の“ぴよりん”が誕生した背景には、こんな事情が。
ホテルアソシア静岡 古田信隆製菓料理長
「実は去年の7月からホテルアソシア静岡で製菓料理長を務めていて、そのご縁で私が静岡に来たということで、静岡ならではのぴよりんコラボできませんかと話をもらって喜んでということで受けさせてもらった」
誕生の理由はなんと、古田料理長、本人の異動。去年7月に名古屋マリオットアソシアホテルからホテルアソシア静岡に移ったことがきっかけで“うちっちぴよりん”が生まれたんです。
ホテルアソシア静岡 古田信隆製菓料理長
「観光では何度か(静岡に)来たことはあるけど、今回の縁をもらって、もうそろそろ1年。やっぱり食材が本当に豊富、山も海も温度も温暖でフルーツもたくさん採れるし、お菓子に関係する食材がすごくいっぱいある印象」
今回誕生した“うちっちぴよりん”は、そんな古田料理長が惚れ込んだ静岡の食材をふんだんに使った1羽ならぬ、1ぴよ、だといいます。
ホテルアソシア静岡 古田信隆製菓料理長
「何か素晴らしい食材を使った魅力のあるぴよりんができないかなと思って、静岡抹茶と静岡のミカンを使ったぴよりんを提案した。」
800mの「ぴよりんチャレンジ」
いったいどんな味なのか、並んで1セット購入させてもらいました。
スミスアナ
「ということで、私も購入できました。ぴよりんです。上から見てみると、なんだかフワフワしてて可愛らしいですね」
しかし「ぴよりん」にはある特徴が、それが、この柔らかさです。崩れやすいため、持ち帰るのにも一苦労。 名古屋で購入した人は、SNSで─
「壮絶に散ったぴよりん」
「ほぼ全滅ぴよ 過酷な旅だったね ごめんね」
ハッシュタグ「ぴよりんチャレンジ」という言葉とともに数々の無残に崩れた「ぴよりん」の姿が。ちなみに「ぴよりんチャレンジ」とは、崩れやすい“ぴよりん”を無事に家まで運べるか挑戦することです。
去年、静岡で初めて売られた“ぴよりん”も名古屋から慎重に運ばれてきました。そんな、ぴよりんチャレンジに去年、土曜版では北川さんが歩いて挑戦。ところが結果はやや傾いてしまった、ぴよりん。そこで…
スミスアナ
「どうやって持って帰りますか?」
どうしましょうね。
「車にしますか?」
車にしましょうか。
「はい、じゃあ車にしましょう。」
ということで今回、万全の態勢で車を使って運ぶことにしました。たった800mの距離ですが、ぴよりんチャレンジ、いざ、スタートです!
ところが…
スミスアナのぴよりんチャレンジ
「さきほどぴよりんは温かいものに弱いと聞いたので私の体温で溶けないように体から離して、そして垂直に固定して、静岡朝日テレビまで運びたいです」
およそ3分間、慎重に持ち続け、ゴール目前です。
スミスアナのぴよりんチャレンジ
「あと100メートルほどで静岡朝日テレビに到着します」
色々と期待していた方、ごめんなさい…無事に到着しました。
スミスアナ
「さぁ、ぴよりんが静岡朝日テレビに到着しました。果たしてチャレンジ成功となるのでしょうか。そーっと、あー。すごい、すごいすごいすごい。いやいやいやいやいや、これは、形きれいに保ててますよね」
皆さん、お察しの通り、ぴよりんチャレンジは見事に成功! ところが衝撃の事実が…
実はですね、スミスさん。1つ報告がありまして、この静岡限定のぴよりん。崩れにくいという特徴があるそうです。
スミスアナ「あ!え?ということは、こちらのうちっちぴよりんは崩れなくて当たり前?」
ディレクター「そういうことです」
“うちっちぴよりん”の生みの親、古田料理長に聞いてみると。
ホテルアソシア静岡 古田信隆製菓料理長
「うちっちぴよりんの方は、ガトー仕立て、ムースのような形になっているのでプルプルするわけではないが、名古屋名物(通常のぴよりん)はぴよりんチャレンジできると思う。うちっちぴよりんは結構頑丈なので、そんなに変には壊れないと思う」
ただ、どちらも熱に弱いので、帰ったらすぐに、冷蔵庫に入れてあげましょう。
さて、お味は…
スミスアナが試食しました。
「つぶらな瞳が可愛くて、なんだか食べるのがもったいないですが、通常のぴよりん頂きます。んー、なめらかです。周りのスポンジがフワッとしていて、中にプリンはあるんですが、バニラの風味がします。甘くて幸せな味がします。」
続いては静岡で生まれた“うちっちぴよりん”。その違いは!?
スミスアナ
「抹茶の風味がすごいです。中にミカンの酸味も加わってとってもさわやか、口の中でとろけます。まさに静岡尽くしですね。通常のぴよりんはフワッとしていてとっても甘かったんですが、こちらのうちっちぴよりんは濃厚な抹茶を使っているので大人な味がしました。名古屋のぴよりんと静岡のぴよりん、比べてみるのもいいかもしれません」
ホテルアソシア静岡 古田信隆製菓料理長
「静岡の食材、おいしい食材を使って作らせて頂いているので、静岡県民の方にも静岡の良さを再確認してもらって、可愛がりながら味わって楽しんでもらえたら」