『駿河湾の宝石』サクラエビの初競り 水揚げ量は去年の半分以下…高値で取引 静岡市
駿河湾の特産サクラエビの春漁が始まり、31日の朝、静岡市で初競りが行われました。
初日の水揚げ量は去年の半分以下で、高値の取引となりました。
白鳥衛記者:「間もなく競りが始まります。多くの仲買人が今年のサクラエビを手に取り確認しています」
30日が初日となった春漁から一夜。午前5時過ぎから清水区の由比港漁協には駿河湾の宝石を求め、多くの仲買人が集まりました。
仲買人:「鮮度はいいですけど、こっちの方は大きくていいですけど、全体的に量が少ない。注文もそんなにないですけどね。初物ですので少しは買いたいと思ってますけど」
大きさや色を確認して入札します。
漁協職員:「清正丸17杯。8万6830円から8万120円」
サクラエビの深刻な不漁が続いていることから、県桜えび漁業組合は、ここ数年禁漁区などの規制を設け資源回復を図っています。しかし昨夜は群れの反応が薄く初日の水揚げ量は去年の半分以下の0・9トンでした。そのため由比港漁協では15キロあたりの平均価格は8万2000円余り。最高値は8万6830円と高い水準での取引となりました。
落札した仲買人:「高いですね。高いです。最高に高い」「物はそんなに悪くはない。ご祝儀ですね完全に」
由比港漁業協同組合
大石達也専務理事:「すごく反応が見えたという訳ではないが、各所に少しづつ反応がありましたので。これから天気が揃って気温も上がってきて水温も上がってくれば、もう少し量が増えてくる感触はものすごく感じた」
春漁の期間は6月8日までですが産卵を控えた親エビの割合が増えてきたら、期限前に打ち切るということです。