【空前の家康ブーム】家康まつる久能山東照宮で人気のモノとは ゆかりの地巡るバスツアーも大盛況…県もバックアップ 静岡市

 今、空前の家康ブーム。静岡県内では、家康ゆかりの地を巡るバスツアーが大盛況です。
埼玉からの観光客 70代夫婦:「今ブームでどこ行っても、これだけたくさん(観光客が)来ている」
バス運転手:「日本平のロープウェイにしても時間によっては渋滞になってロープウェイ待ちの日もある」
県内外から、家康を求め集まる人たち。このブームをさらに盛り上げる秘策も!? 

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【空前の家康ブーム】家康まつる久能山東照宮で人気のモノとは ゆかりの地巡るバスツアーも大盛況…県もバックアップ 静岡市

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1日30台のバスツアー

画像1: 1日30台のバスツアー

 続々と入ってくる観光バス。18日の日本平ロープウェイ駐車場はご覧の通り。普通車90台、観光バス15台を止めることができる駐車場は、あっという間にほぼ満車に。平日にも関わらず、1日だけで30台のツアーバスが訪れました。

 そのツアー名を見てみると、多くが家康ゆかりの地を巡るツアーです。続々とバスから降りてくる観光客。中にはインドネシアやイタリアからの観光客の姿も。

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埼玉からの観光客 70代夫婦
妻「家康ゆかりの地、3つの城を巡るツアー」
夫「今ブームで、どこ行ってもこれだけたくさん(観光客が)来ている。静岡は家康ブームにわいている」

 福岡と鹿児島からの観光客を乗せていた県内の観光バス会社の添乗員も家康ブームを実感していました。

Q.家康ゆかりの地を巡るツアーは人気ですか?
バスガイド:「人気です、結構お客さん来る。日本平と駿府城も行きます」
運転手さん:「家康という存在の大きさに我々も本当にびっくりしている状況で、遠方もしくは近隣の人たちも、(県民も)非常に増えている、日本平のロープウェイにしても時間によっては渋滞になってロープウェイ待ちの日もある」

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 日本平と久能山東照宮を結ぶロープウェイは通常10分~15分間隔で運行していますが、18日は団体客が増えたこともあり、5分間隔で運行していた時間もありました。

 大盛況の家康ゆかりの地を巡るツアー、東京の旅行会社は。

オリオンツアー 宮本葉子さん:「昨年、全国旅行支援が10月からスタートしたとともに、(家康ゆかりの地は)テレビ番組で特集されることが増えた。徐々に認知されて人気のツアーとなった」

 全国旅行支援は都道府県ごとに実施されていて、予算額に達しキャンペーンが終了してしまった県もありますが、静岡県では「今こそしずおか元気旅」を6月末まで実施する予定です。宿泊旅行の場合、最大5000円、日帰り旅行の場合は3000円割引を受けることができ、地域クーポンも付いています。

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オリオンツアー 宮本葉子さん
Q.旅行支援があるのは大きい?
A.「大きいです」

県もバスツアーをバックアップ

 「今こそしずおか元気旅」は来月、終了予定ですが、県では家康ブームなどをきっかけに機運が高まった静岡へのバスツアー人気を継続させたい考えです。

画像: 県もバスツアーをバックアップ

静岡県観光振興課 中村卓磨主査:「家康ブームをチャンスに旅行業界・観光業界が活性化するように取り組んでいきたい。『今こそ静岡元気旅』が6月30日までとなっているので、そこから切れ目ない支援を静岡県としては行っていきたいと思っているので、団体バス旅行に対して助成金を出すことをこれからやっていきたい」

 県は回復途上の旅行需要を本格軌道に乗せるため、22日以降に静岡県を目的地とした旅行で貸し切りバスを利用する旅行会社に対して、支援金を交付します。宿泊の場合はバス1台あたり3万円、日帰りの場合は2万円。その他、駿河湾フェリーを使うなどの条件を満たすと、バス1台あたり最大7万円が支援されます。対象期間は来年2月18日までです。

久能山東照宮 家康にちなんだ御朱印帳が大人気

 ますます追い風の“家康ブーム”。家康ゆかりの史跡・久能山東照宮では。

画像1: 久能山東照宮 家康にちなんだ御朱印帳が大人気

久能山東照宮 竹上政崇さん:「旅行ツアーの内容が、徳川家康をテーマにしたツアーが増えているので、そういう関心を持っている方が多く訪れているのは、うれしいこと。今まで静岡に来ていたけど久能山東照宮には来たことがない、『初めてきた』という方も結構いるので、今年はそういった意味では本当によい年になっている」

画像2: 久能山東照宮 家康にちなんだ御朱印帳が大人気

 そんな連日多くの観光客が訪れている久能山東照宮の境内で売られているある物が、話題を呼んでいます。それが天下分け目の決戦、関ヶ原の戦いと豊臣家を滅ぼした大坂の陣で家康が身に着けたとされる歯朶具足(しだぐそく)の前立がデザインされた御朱印帳です。平日は20から30冊、土日は60から70冊、ゴールデンウィークはなんとおよそ100冊も売れたということです。 

 人気の御朱印帳を購入する人は…。

千葉県から 60代
「金色で、バックが黒なので高級感がある」

静岡市民 30代
「久能山東照宮に家康公が祭られているので、買うなら久能山東照宮かなと思って買いました。デザインが素敵だったので、すごい気に入っています」

久能山東照宮 竹上政崇さん:「(旅を)振り返った時に、この御朱印帳、そういえば久能山東照宮で受けたことを思い出していただいて、家康の人となりがデザインされているので、家康公のまつられている場所ということを思い出して、再び足を運んでもらえたらありがたいと思う」

 家康ゆかりの地を巡るバスツアーや御朱印帳。「家康ブーム」は県内観光の回復を、強く後押ししています。

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