中学3年生が戦国武将・今川義元をテーマにした全編英語の絵本を制作 静岡歴史博物館に寄贈
静岡市の中学生が戦国時代の駿河の武将・今川義元をテーマに絵本を制作し、市の歴史博物館に寄贈しました。
寄贈「お願いします」
8日静岡市歴史博物館に寄贈された今川義元に関する3冊の絵本…。
制作したのは、常葉大橘中学校の3年生の生徒たちです。
常葉大橘中学校3年天野あろはさん:
「このように形になる絵本ができて、すごくうれしい」
社会や美術など教科を横断した授業の一環で手作りされたという、こちらの絵本。
静岡駅前の今川義元像が中学生たちに、自分の歴史について語りかけるストーリーで、常葉大橘中学校の3年生全員の55名が、絵本の画を書くイラスト班や、今川義元ゆかりの地を案内する資料班などに分かれて制作しました。
授業以外の時間も制作活動にあて、完成までにはおよそ1年かかったそうです。
そんな絵本、見どころの一つは全編英語で進行するストーリー。
世界中の人が絵本を楽しめるように全てのページで英語が使われました。
常葉大橘中学校3年天野あろはさん:
「今川義元さんを何も知らなくて、社会の勉強から英語にしていったところがあり、今川さんを知るに連れて、徳川家康さんのことも深く知ることができたと思っている。絵本ということなので、小さい子から大人まで、幅広い方に読んでいただければと思う」
静岡歴史博物館 中村羊一郎 館長:
「独特な歴史用語が出てくるので、ずいぶん苦労したんじゃないのかなという気がするけど、しっかりよくできていると思う。(歴史博物館では)今川家の展示についても非常に力を入れているので、まさにぴったりの本を作っていただいたと。しかも英語ですから、世界に向けて静岡の今川氏を発信する非常に大きなツールになると思って大変ありがたい」
中学生たちの熱い思いが込められた絵本は、静岡市歴史博物館1階の共有スペースに展示され、来場者は無料で閲覧できるということです。