消費者悲鳴! 止まらない値上げ…5月824品目、6月も3300品目 豊漁のシラスまで 静岡
市民から聞こえてくる悲鳴。その背景にあるのが、「物価の高騰」です。帝国データバンクによると、5月の値上げは824品目で、このうち「酒類・飲料」が388品目と、全体のおよそ半数を占めました。値上げ品目数は4カ月連続で前の年を上回り、6月もおよそ3300品目の値上げが予定されています。
静岡市は生活者支援策36億円の補正予算案
そうした中、静岡市で“ある動き”が。関係者によると、静岡市は生活者支援策として36億円あまりの補正予算案を5月の臨時議会で上程する方向で調整しているといいます。
国の交付金が活用されるこの予算案の背景にあるのが「物価高騰」。低所得世帯に1世帯あたり3万円を支給することや、モバイル決済サービスを活用したポイント還元事業などが盛り込まれる方針です。
豊漁でも…ゆでジラスが去年の倍
早ければ今年の秋にも年内の累計で3万品目が値上げとなる可能性が出ている中、静岡市内の商店街でも、長期化する物価高騰の影響に苦しんでいます。
鮮魚「日の出」 川瀬真吾代表「もうずっと物の値段が高くなっているので、慣れてきてはいるが、とりあえず、ずっと上昇傾向が続いている」
鮮魚を扱うこちらのお店では5月入って、仕入れ値と商品価格がともに2~3割上がったといいます。
鮮魚「日の出」 川瀬真吾代表「全体的に値上がりはしている。もうしょうがないと捉えるしかない。ガソリンも上がってきているので『しょうがないか』でやっている」
中でも今、シラスが値上がりしているといいます。漁獲量としては回復傾向にあるとも言われていたシラスですが、足りていないのは“生シラス”ではなく“釜揚げ”だといいます。
鮮魚「日の出」 川瀬真吾代表「いまゆでジラスがすごく値が上がっている。去年から比べれば倍ぐらいの値段になっている」
買い物客は
値上げが止まらない現状に買い物客からも本音が漏れます。
買い物客 80代「去年は、例えば1袋300円のものが400円くらいに上がってますね。お魚屋さんばっかりじゃなくて、スーパーでもずいぶん上がっている。いろんなものが」
鮮魚「日の出」 川瀬真吾代表「自分の利益を少しでも減らして、お客さんには安くは出してあげたいので、そういう形ではやっているが、やっぱ限界があるので…。でも、なるべく安く売っていると思う」
青果店でも…
同じ商店街にあるこちらの青果店でも、物価高騰の影響が…。
カネタツ 菅原純佳さん「ハウスものであれば、電気代が上がって商品にも値段が高く反映するとか、あとは輸入のものですね。輸入だと燃料費がどうしても高くなって、少しずつ(値段が)あがっているものもある」
こちら店では、輸入品の果物などが、去年の同じ時期に比べて30?50円ほど値上げしているといいます。さらに、全国的に品薄状態が続いていた「物価の優等生」もまだまだ影響が続いているようです。
カネタツ 菅原純佳さん「(卵約150個で)2000円ぐらいケースで上がっているので、それを使うお店の方たちも大変だと思う。私たちもそこまで値を上げたくなくても、買う元が上がってきたら上げざるを得ないので、みんなが使うものは、どうにかみんなが使いやすい環境になるようにしてもらえるとありがたい」