春休みで観光客が増加 満室の温泉旅館も 静岡・伊東市
緊急事態宣言解除後の観光地・伊東
3月21日に首都圏への緊急事態宣言が解除されてから1週間あまり。東海道新幹線が停車するJR熱海駅から電車で20分ほどの観光地・伊東。にぎわいを取り戻しつつある熱海と同様に、人出に変化が出ているといいます。
伊東市民:「解除になった途端に若い人たちがよく通るようになった。熱海はにぎやかだけど伊東は静かだね、なんて言っていたのに」
「街としては静かすぎて困っていたので、うちもそうだが(観光客が増えて)良かった」
春休みに入って観光客の動きに変化
駅前で和菓子店を営む男性は…。
梅家 荻野高志専務:「やっぱり緊急事態宣言が解除されて春休みに入って、家族連れの方が多くなって、前は電車に乗る客は少なかったが、今はだいぶ駅からの客が増えてきている。伊東の商店街は観光客で店をやっている人も多いので、観光客が来てもらえるとありがたい」
休日は徐々に客足が回復傾向にあるといいますが、平日はまだ動きが鈍いそうです。それでも緊急事態宣言が出ていた時期に比べて、売り上げは2割から3割ほど回復しているといいます。
首都圏からの観光客は…
前日熱海に寄ってから、伊東に来たという観光客の姿も。
埼玉県からの観光客(30代):「熱海で一回降りたが、大学生の春休みの方たちと家族連れ、おじいちゃん・おばあちゃんを含めて多かった」
「(伊東は)思ったよりは多いかなと感じた。平日でも春休みなのであれかもしれないが」
Qもっと少ないと思っていた?
「うーん、そうですね。少ないかなと思っていた」
「春休みの家族連れの方たちが意外と多かったので」
満室の温泉旅館も
市内にある、源泉かけ流しの温泉が売りの旅館、大東館(だいとうかん)。2カ月半の緊急事態宣言で激減した観光客は戻ってきているのでしょうか。
伊東温泉大東館
伊藤晴美支配人補佐:「緊急事態宣言中は(部屋の)稼働が半分いくかいかないかだったが、緊急事態宣言が明けてほぼ満室なので、倍くらいの稼働となっている。平日は割と年配の客になるが、休日・休前日は春休みということもあって、大学生や20代から30代のファミリー層の客が多い」
宣言期間中は、29室ある客室の10室ほどしか稼働していませんでしたが、22日以降はほぼ毎日、満室だそうです。
さらに、こんな変化が…。
伊藤支配人補佐:「客からの問い合わせも緊急事態宣言前はちょっと行ってもいいですかと後ろ向きの声だったが、(緊急事態宣言が)明けたので行きますということで客の気持ちの変化も大きい」
熱海に比べて回復に遅れ?
それでも、熱海に比べるとまだまだ客足の回復は遅れているといいます。
伊藤支配人補佐:「(旅行業者の)予約の担当者と打ち合わせをしても、熱海は(観光客が)戻ってきているのに伊東は戻ってきていないと言われる。 少しちょっと影響は大きい」