４年ぶり行動制限のない夏…花火大会に多くの見物客「サイコー」「一生忘れない」　静岡・袋井市、沼津市

袋井市『ふくろい遠州の花火』

　夏の夜空に、色鮮やかに咲く大輪の「花」。２９日、袋井市で”ふくろい遠州の花火”が４年ぶりに開催されました。８０年近い歴史を持つこの花火大会は、全国の花火師たちが腕を競う”競技大会”ということもあり、その迫力は県内でもトップクラスです。

　
茨城県　山﨑煙火製造所：「久々の開催に呼ばれて、とても光栄に思っていますので、ぜひ良いものができたらいい」

愛知県　磯谷煙火店：「同業者同士の『ここの花火こういうことを始めたのか』というのも気になる。大会プロ同士で評価しあうというところもある」

　県内の花火名人も参加し、４年ぶりの開催に気合十分。

三遠煙火（湖西市）：「みなさんが笑顔になれるような構成ですので、ぜひ楽しんでいただいて」

田畑煙火（浜松市）：「本当に久しぶりに花火を見に来る人も多いと思う。目で見て、耳で聞いて、体で感じてもらって、楽しんでもらいたい」

　２９日午後６時すぎ　大会開始まで１時間

掛川市民：「久しぶり見られたら楽しいよねって、この子たちが初めて花火を見るので見せたい」

沼津市民：「やっとコロナが明けて、初めて見に来たので、どのくらいのものかだいぶ期待しています」

京都から
Ｑ．きょうはどこから？
Ａ．「京都から。テレビでいつもやっているので、一回来てみたくて、今回決行した。初めて見るので楽しみ」

　午後７時を過ぎると、会場はご覧の状況に。そして…。

　およそ２万発の花火が、夜空を彩ります。

見物客：「最高でしたきょうは。来年も楽しみにしている」

見物客：「一生忘れられないような思い出になった」

沼津市『狩野川花火大会』

　一方、２９、３０の２日間にわたって沼津市で開かれたのは「狩野川花火大会」。コロナ前は例年、およそ３０万人が訪れる沼津市の一大イベントです。

沼津市　３０代：「すごい楽しみ。久しぶりに花火が見られるので楽しみ。花火が鳴った時の震えるところとか、実際に近くに来ないと感じられないと思うので、そこは楽しみたい」

神奈川　２０代：「地元が宮城県だが、全然屋台がないので、沼津でこんなにいっぱい屋台が出ているのを初めて見て、去年も来たが、毎年楽しみにしている」

　祭りの目玉はもちろん花火ですが、「花より団子」、屋台グルメも盛り上がりには欠かせません。

仙島英明記者：「こちらでは沼津メンチやアジフライなど、沼津の特産を扱った商品が人気を呼んでいます」

　会場周辺には、沼津港で水揚げされたサバを使ったメンチカツやアジフライなど、地元グルメを扱う屋台が軒を連ねています。花火の打ち上げを前に、多くの人たちが買い求めていました。

出店者：「すごい人通りがあって、やはり今までコロナで３年間ぐらい我慢していた人たちが、待ち遠しかったのかな、と感じるぐらい人通りがある」

　新型コロナの５類移行後、初めての開催となった狩野川花火大会。去年は新型コロナの影響で、出店の数を例年の半分に減らしたり、食べ歩きを防ぐために飲食スペースを限定するなどの対策をしていました。今年は４年ぶりに規制のない開催です。

　午後７時すぎ。いよいよ６０００発の花火の始まりです。

　激しい音とともに、夜空に咲く色とりどりの花々。その一瞬を切り取ろうと、多くの人たちがカメラを向けていました。そして、午後８時ごろ、いよいよフィナーレ。ラストを飾るのは、「空中ナイアガラ大爆布」です。

三島市から
子ども：「すごい良かった。本当に楽しかった」
女性「私、初めてこういう所に来て、目の前に花火が上がっている。すごい感激した。バンバン（花火が）上がっているでしょ。うれしくて」

三島市から　６歳「いい色できれいだった」

三島市から「すごい迫力だった。花火が降ってくるような感じで感動した」

沼津市から　子ども
Ｑ．花火大会見てどうでしたか？
Ａ．「楽しかったです」
Ｑ．きれいでしたか？
Ａ．「はい」
Ｑ．花火以外に楽しかったことは？
Ａ．「チョコバナナを食べたことです」

東京から：「最高でした。ようやく（本来の花火大会が）戻ってきて、すごく幸せな時間だなと思いながら、仲の良い友だちとマスクもなく見られたのは幸せだった」

　沼津市によると、今年の来場者数は２日間で、去年の３０万人を上回る、およそ３５万人が訪れたということです。