認知症の症状のある人との接し方を学ぶ~高齢化率の高い静岡県熱海市の取り組み「引きこもらないのが一番」
高齢化率が高い静岡県熱海市で27日、認知症の予防や症状のある人との接し方などを学ぶ講座が行われました。
認知症などが気になる本人や家族、そして地域住民などが気軽に集い、情報交換や交流を深める「ものわすれカフェ」には40人以上が参加しました。
「認知症の接し方・かかわり方」と題したミニ講座では、認知症の症状や症状がある人とのコミュニケーションの取り方などを話しました。
認知症疾患医療センター主任保健師・曽根典子さん:
「認知症の人を大きな声でワ~と混乱させたり、傷つけたりするのが症状を悪化させる原因になります。」
次に、運動と同時に頭を使う認知症予防体操が行われました。
手と足でグー、チョキ、パーを出したり、左右の手で1から5までを交互に出す練習をしました。
参加男性:
「難しい、全然ついていけないですね。身体と頭がついていかない」
参加女性:
「物忘れが始まって来る歳なので、予防のために参加させてもらったんですけど、楽しく学べました」
現在、熱海市では65歳以上の高齢化率が48・6%と高く、一人暮らしの高齢者も多いことから、今年度からこの取り組みを始めています。
保健師・曽根典子さん:
「慣れた生活をしていると脳が働かないので、こういう場にどんどん参加して。専門職も何かあったらすぐに相談に乗れますし、引きこもらないのが一番です」