静岡県にも2000万円の公用車…皇族用だけでなく普段は「議長車」として使用
トヨタの最高級車「センチュリー」。車内には大きなモニター。後部座席にはマッサージ機能まで。こちらの車は今年8月に1台2090万円で山口県に納車された公用車です。
皇族が山口県を訪問された際に使われる「貴賓車」として購入されました。ただ過去の稼働日数を山口県に確認したところ、昨年度までの3年間で使用されたのはわずか13日。ただ、海外の要人の送迎などにも使われていて、13日のうち皇族を乗せたのはたった2日でした。
友光晃希記者:「こちらが県が保有するセンチュリー。後部座席を見てみると、大きなモニターがあるなど、高級感のあるつくりとなっています」
実は同じセンチュリーを静岡県も保有していました。去年6月におよそ2000万円で購入されたといいます。静岡県でも皇族が来県された際に、こちらのセンチュリーを用意するということです。
昨年度は三笠宮家の信子さまと彬子さまが、県内を訪問された際に、3日間にわたって195キロを走行しました。昨年度、皇族用に使われたのはこの3日のみですが、ただ、こちらの車、皇族専用の貴賓車というわけではありません。
担当者:「いつからかはわからないが、直近の5年程度は議長車を利用している」
普段は、県議会議長の公務の際に使われる「議長車」として使われているそうです。万が一、議長の公務と重なり、車が使用できない時は…。
静岡県用度課 岡村芳彦車両班長:「もう一台は以前、使用していた車で、予備車として有効利用している」
なんと、静岡県にはもう一台センチュリーがあるというんです。こちらは2005年に1081万円で購入され、去年まで議長車として使われていました。
記者:車種にはこだわりが?
静岡県用度課 岡村芳彦車両班長:「議長の公務利用は当然ながら貴賓車としての利用も想定しているため、安全性や品格を
考慮して選定していると聞いている」
皇族の地方ご訪問で使う車について宮内庁に聞くと…。天皇陛下や上皇さま、秋篠宮さまの場合、宮内庁が所有する専用車を各地方に持ち込むため、都道府県が持つ車を使用することはないとしています。
一方、都道府県が車を手配するのは、常陸宮や高円宮など宮家が訪問する場合に限られますが、ただし、この際も専用車を準備するようには求めていないということです。
静岡県用度課 岡村芳彦車両班長:「各県の考え方は様々だが、本県では保有している公用車を貴賓車として使用しているため、貴賓車を持つ考えはない」