「南海トラフで1000万人住む場所がなくなる」耐震化の必要性訴える…名古屋大の福和伸夫名誉教授が講演 静岡市

 南海トラフ地震への備えをテーマにした講演が、静岡県立大学で開かれました。

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「南海トラフで1000万人住む場所がなくなる」耐震化の必要性訴える…名古屋大の福和伸夫名誉教授が講演 静岡市

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 講演は、防災の現場で活躍できる「県ふじのくに防災士」の養成講座の一環として行われ、一般の人にも公開されました。登壇した名古屋大学の福和伸夫名誉教授は、過去に日本で起きた地震災害と防災対策の変化について説明し、「東日本大震災以降、津波対策が進んだのに対し、建物被害の対策が進んでいない」と指摘しました。

名古屋大学 福和伸夫名誉教授:「(南海トラフ巨大地震の予想で)建物被害は240万棟、全壊・焼失。これは1年間で日本につくる建物の3倍です。これだけ壊したら、1000万人の人は住む場所がありません」

 福和名誉教授は、防災対策について、行政だけに頼るのではなく、企業や住民たちが耐震化の努力をする必要性を訴えました。