東海道53次55カ所の「御宿場印」 現地でしかゲットできず…観光活性化を狙い信用金庫が企画
宿場町の名称とゆかりの風景
「御宿場印」はハガキよりやや大きい紙に、旧東海道の宿場町の名称と共にゆかりの風景が描かれています。宿場ごとにデザインが異なっているのが特徴で、静岡県信用金庫協会が地域の観光活性化を目的に始めました。
しずおか焼津信用金庫 岩堀貴千さん:「観光客が「御宿場印」を買いに行きまして、そこと合わせて近隣の飲食店や観光施設を訪問していただいて、観光を盛り上げると。こういった企画になっております」
御宿場印は1枚300円。一緒に販売されている「御宿場印帳」は、ページごとに切れ込みが入っていて「御宿場印」をきれいに収納することができます。
「認知されてきた」
販売されているのは、宿場の近くにある観光協会や観光施設など県内39か所。静岡市駿河区の「天神屋 道の駅 宇津ノ谷峠下り店」では「丸子宿」の御宿場印が販売されています。
天神屋 遠藤直哉執行役員:「月40枚50枚と販売もあがっておりますので、だいぶ認知されてきたかなと思います。きょうも早速朝から、団体さんが買っていただいてるということも聞いておりますので、ますます販売は伸びていくと思っている」
目指すは55カ所の「御宿場印」
「御宿場印」はこんなところでも販売されています。
三浦徹記者:「浅間神社といえば、こちらの御朱印が有名ですが、隣には御宿場印も並んでいます」
静岡浅間神社の境内にある「物品販売所」でも御朱印とならんで、「府中宿」の御宿場印が販売されています。
家康公初恋の地しずおかギフトショップ 中原愛理店長:「大変好調に売れております」
Q.御朱印と比べてどう?
A.「まだまだ御朱印を集めている方とても多くいらっしゃるんですが、御宿場印も今、徐々に増えているところ」
40代男性(名古屋):「歩くのが好きなので、東海道とか歩くのが好きなので、やろうかなと思った。歩くついでに。歩く理由づくりにもいいかな」
70代男性(静岡市):「買ってってみましょう、さっそく。これから暇になりますから」
Q.回ってみようかと?
A.「53次、東京から京都まで」
「東海道御宿場印」プロジェクトには東京から京都まで7都府県の40の信用金庫が参加。東京の日本橋から、京都の三条大橋まで、55カ所の「御宿場印」が販売されていて、すべて集めると「東海道53次」が完成します。
現地に行かないとゲットできず
「御宿場印」の特徴は実際にその宿場のエリアにいかないと、手に入らないことです。
しずおか焼津信用金庫 岩堀貴千さん
Q.一つの店に行くとまとめて全部買えるってことはない?
A.「それはないです。各宿場に足を運んでいただくことが、目的になっていますので。各地に足を運んでいただく必要があります」
このプロジェクト、なぜ信用金庫が始めたのでしょうか?
しずおか焼津信用金庫 岩堀貴千さん:「営業エリアが限られておりますので、やはりそういった意味で、地元の地域とのつながりは非常に濃いものがございますので、その地域を元気にしていくというのが、各地の信用金庫に求められていることとなりますので、まずは各地の観光が盛り上がるように、人が増えるようなことを期待したい。それと同時に各エリアの信用金庫が、その地域をもりあげるためにこの御宿場印を活用した独自のイベント企画なんかを行っていって、全体が盛り上がるような形にできればと思っている」
この試みはすでに日光街道などでも行われていて、今後さらに広がることも期待されています。