絶滅したはずの伊豆地域で…ツキノワグマ捕獲 静岡・西伊豆町

 今月26日、静岡県西伊豆町の林道沿いに仕掛けていたシカ捕獲用のわなに、ツキノワグマがかかっているのが見つかりました。捕獲されたツキノワグマはオスで、体長135センチ、体重が43キロ、年齢が3歳から5歳と推定されるということです。

画像: 捕獲されたクマ(提供:西伊豆町)

捕獲されたクマ(提供:西伊豆町)

 クマが捕獲されたのは、民家から2キロほどの場所で、その後、さらに1キロほど山に入った場所でクマを放した、ということです。

 静岡県自然保護課によりますと、伊豆地域では昭和初期を最後にクマは確認されておらず、県のレッドデータブックにも「伊豆地域では絶滅した」と記載されています。

 ただ、ツキノワグマは1日に10キロ以上移動することもあり、特に若いオスは広い範囲を移動することから、隣接地域から伊豆地域に入り込む可能性はある、ということです。また、若いオス1匹だけで行動していることから、伊豆地域に定着しているわけではないと考えられるということです。

 西伊豆町は「山を歩くときはラジオや鈴など音の鳴るものを携帯し、単独行動は避けるよう」呼び掛けています。