公園の名物おでんやさん…24種類にこだわって 厳しい寒さで店に行列 静岡市

嶋田光希アナウンサー:「寒くなると食べたくなるのがおでんですよね。きょう(16日)の駿府城公園は、多くの人で賑わっています。そしてこちらのお店ではおでんを買い求める人で列ができています」

嶋田光希アナウンサー

 11月中旬。静岡県内も寒さが深まってきているなか、お昼時にはおでんを求めて列が。静岡市葵区の駿府城公園にある「おでんや おばちゃん」、定番のダイコンや黒はんぺんなど全部で24種類のおでんがあり、そのほとんどが1本120円 (税込み) で販売されています。

24種類のおでん

駿府城公園おでんや「おばちゃん」 杉浦孝店主:「何本でも食べてもらえるような、あっさりして、ちょっと甘みがあって、練り物の甘みがあって、もう1本食べてみたいなと思ってもらえるようなおでん」

 実は、おでんを24種類も用意しているのには、理由がありました。

駿府城公園おでんや「おばちゃん」 杉浦孝店主:「おでんを迷うというか、選ぶというか、どうしよう、どうしようっていう瞬間も、おでんを選ぶ楽しさや食べる楽しさ。きょうはこれ食べたけど、あすはこっち食べてみたいなって、思ってもらえるような感じ (にしている) 」

杉浦孝店主

 こちらの店は冬だけでなく、暑い夏場も含めて年中無休で営業していますが、暑さから寒さに切り替わる、ちょうどこの時期が、よく賑わうそうです。

駿府城公園おでんや「おばちゃん」 杉浦孝店主:「ちょうど心地良いかな。日なたに入ると心地良い昼間になると思うので、人出があるかなと思う。(寒さに)慣れてきたら、また公園でおでん食べながら、紅葉を見ながら、この静岡市の中心でできる場所なので、そういうとこで遊んでもらいたいなと思う」

嶋田アナ:「良い香りがしてきますね。どれもおいしそうなんですけども、ダイコン!」

 ほくほくの玉子に、静岡名物の黒はんぺん。ふりかけるのはもちろん「ダシ粉」です。

嶋田アナ:「熱々でおいしそうです。食欲そそられます、この香りに。やわらかい、お箸がすっと入りますよ。中までしみ込んでいるのが分かりますね」

嶋田アナ

おでんの匂いに…

 公園を訪れる人の中には、おでんの匂いにつられて来店する人もいるようで…。

静岡市民 親子:「いい匂いがしてきて」
Q.ここのおでんは?
A.「昔ながらな感じがとても美味しい。きょうは (子どもが) おでんが良いって、他のも食べに行くって言っても、絶対おでんがいいって言って」

Q.何がおいしい? 
子ども「これと、これと、これと、あとコンニャク~!」

 寒さに染みる静岡おでん。子どもたちにとっても至福のひと時です。

Q.おでんを食べてどう? 
子ども「幸せ~」

家族連れも多い

 今年の夏は暑さの影響で野菜の収穫数が減り、静岡市内のスーパーでも軒並み野菜の価格が上がりました。おでんに必要不可欠なダイコンは一時 1本400円台で売られることも。ところが、ようやく暑さが落ち着いたことで、その野菜の価格にも変化が出てきたようです。静岡市内のあるスーパーではダイコンはきょう時点で1本170円に。鍋料理に欠かせないハクサイは1/4カットで105円と1カ月前に比べて50円下がったといいます。また、おでんでも人気の卵はL玉10個入りで224円。今年前半のいわゆる“エッグショック時よりも60円ほど値下がりしたといいます。おでんシーズンが本格化する前になんとか越すことが出来た具材の高騰。静岡市の「おでんやおばちゃん」でも、自宅やお店で様々なおでんを楽しんで欲しいといいます。

高騰していた野菜も値下がり傾向

駿府城公園おでんや「おばちゃん」 杉浦孝店主:「ここはね駿府城公園という部分では、この外という空間を楽しむ場所。おでんはきっかけであって、駿府城公園で遊ぶついでにおでんがそばにあってくれたらいいなと思う。」

 寒い日には、おでんを選んでみてはいかがでしょうか。

静岡おでん