「値上げの夏」食料品を中心に次々と…スーパーでは2000品目中350商品が「値札の張り替えが間に合わない」 静岡市
「野菜と玉ねぎがものすごく高い。どうしてもやりくりも大変」
「揚げ物もやるので、今までは処分していたものも、再利用したりしている。しょうがないけど、なんとかして欲しい」
原材料費の高騰などによって、止まらない物価上昇。6月から食料品を中心にそれぞれのメーカーが値上げを行う予定で、まさに「値上げの夏」を迎えそうです。
北川彩アナウンサー(スーパーおさだ 静岡・駿河区 5月31日):「こちらのスーパーでは、およそ2000品目の商品を取り扱っています。値上げが続く中、さらに6月から350品目の商品が値上げの対象となります」
静岡市駿河区のスーパーにも、値上げの波が押し寄せています。
Q.主にどういったものが値上げされる?
スーパーおさだ 川村真之店長:「後ろにあるカップ麺類が値上げする。(1個)10円~40円ぐらい上がるかもしれない」
即席麺では、6月1日から日清食品の「カップヌードル」や東洋水産の「赤いきつね」など、軒並み10円ほど値上げされます。帝国データバンクによると、食品メーカーが年内に値上げを予定しているのは、およそ8300品目にのぼります。
スーパーおさだ 川村真之店長:「(他にも)アイスやソース、あとはお酢とか。7月からは油が上がるので、ほぼ全ての商品が順々に値上げしている」
世界的に高騰している小麦に関連しては、6月1日からパン製品およそ400品目が平均9%ほど値上げされます。
こちらのスーパーでは、和菓子にも影響が…。
Q.どのくらい値上げされる?
スーパーおさだ 川村真之店長「物によるが、10円~50円アップということで」
Q.上げざるを得ない?
スーパーおさだ 川村真之店長「そうですね」
値上げの背景には、中国・上海のロックダウンなどで商品の供給が停滞していることや、ロシアによるウクライナ侵攻によるエネルギー価格の高騰などがあります。円安が進んだことで、輸入品の仕入れ価格が上昇している影響も出ています。家計に苦しい物価上昇。買い物客も頭を抱えます。
静岡市 60代
Q.値上げラッシュが続いているが
A.「厳しいね。例えば肉でも色つやのいいものを選んでいたのを、安いやつを選ぶようにした」
静岡市 70代
「本当にやりくりは大変ですね。はっきり言って。楽ということはない。うちみたいな年金生活2人だと本当に大変です。一番切り詰めるといったら食べるものじゃないですか。食べることは毎日なので、すごく大変」
1日から大量の商品が値上げされることで、スーパーにもこんな弊害が…。
スーパーおさだ 川村真之店長
「値上げの物が多すぎて、1カ月ぐらい期間を置かないと値上げする作業が難しい。本当は次の日にやりたいが、2~3週間をめどにやっていきたい」
商品に値札をつける作業は開店前か閉店後の客がいない時間にしかできず、1日までに値上げされる商品の値札をすべて交換するのは間に合わないといいます。止まらない値上げラッシュ。一体いつまで続くのでしょうか。
Q.これだけ値上げが続くのは過去にあったか
スーパーおさだ 川村真之店長「過去にはないですね。小麦が上がったりとかはよくあったが、ここまでの値上げはなかったです。いきなり値上げすると、お客さんの財布の紐が閉まるというか、少しずつ段階を踏んで慣れるというか、そんな形でやっていきたい」