SNSにプラモデル…「年賀状離れ」食い止めるあの手この手 80代「手書きにこだわる」 20代「出さない」 静岡
白木愛奈アナウンサー:「今年もあとわずか。新しい年のあいさつに年賀状の準備を始めた方も多いのではないでしょうか。街の皆さんに今年は年賀状を出すのか聞いてみました」
80代「手書きにこだわる」 20代「出さない」
藤枝市民 80代
Q.年賀状は出す?
A.「出している。お互い頑張りましょうって。人生100年時代だから。直筆で書く」
Q.手書きにこだわる理由は?
A.「やはり個性があっていい」
一方、若い世代では年賀状を出さない人も多いようです。
袋井市民 20代
「出さないつもりです。小学生の頃は結構友達とかにも出していたが、年々出さなくなってきた。前はメッセージとかも1枚1枚書いていたが、めんどくさくなっちゃった」
静岡市民 20代
「いつもLINEやメールで済ませてしまう。昔は出していたが、最近は電子系で済ませてしまうことが多い」
Q.出さなくなった理由は?
A.「紙じゃなくても電子で済むなら、その方が便利なので出さなくなった」
メールやSNSの普及を背景に、年賀はがきの発行枚数は13年連続で減少。2023年用の当初発行枚数は、去年よりおよそ1割少ない16億4000万枚で、記録のある2004年用以降で、最も少なくなりました。
文具店も「年賀状離れ」実感…増加する「年賀状じまい」
関連グッズを販売する文具店でも、年賀状離れを実感しています。
オオイシ 大石康弘社長
Q.今年の年賀状関連の売り上げは?
A.「年々少なくなってきている。どうしてもメールで済ませてしまう方や、ご年配の方は書くのが大変になってしまうのが理由じゃないか」
こうした中、近年増えているのが「年賀状じまい」。こちらでも「年賀状じまい」専用のハガキが人気を集めているといいます。その名も、「終活年賀状」。
「本年をもちまして年賀状をご遠慮させていただくことに致しました」など、「年賀状じまい」のあいさつが印刷されています。
オオイシ 大石康弘社長:「年賀状を受け取って、それを見るのも一つの楽しみだと思うので、そういう風習もなくなっちゃうのかな、とさみしい感じはする」
年賀状離れ食い止めようとオリジナルはがきも販売
年賀状離れを食い止めようと、静岡にちなんだオリジナルのはがきも販売しています。
オオイシ 大石康弘社長:「このポストカードなんですけど、プラモデルのランナーになっていて、中のパーツを切り離して組み立てると人形ができる」
作り方は、線に沿ってはさみで切り取り、のりで貼り付けるだけ。
白木アナ:「できました。楽しかったです。なんだか子どもの頃に返ったような気持ちになりました」
オオイシ 大石康弘社長:「静岡というと、プラモデルの街。受け取った後もそれで遊んでいただいて、それを写メで友達に送ってもらったり、コミュニケーションが広がるような年賀状。風習を大事にしていただいて、メールだけじゃ伝わらないような人柄が伝わったらいい」
年賀状は15日から投函の受け付けが始まります。
スマホで送れる年賀状も
栗田麻理アナウンサー:「若者を中心に“年賀状離れ”が進む中、スマートフォンを使って年賀状を送れるサービスが注目を集めています」
年賀状を出さない若者を中心に、多様化する新年のあいさつに対応したサービスも。日本郵便が提供している「スマートねんが」は、SNSのLINEを使って年賀状を送ることができます。
栗田アナ:「無料の体験版で編集機能が試せるので実際に体験してみます。新しく作る。テキスト・手書き・スタンプ・写真・動画・ボイス、デジタルならではですね」
デザインは100種類以上あり、スマートフォンで簡単に作成可能。完成したら、あとはLINEで送るだけ。
栗田アナ:「これで年賀状が完成しました。ここからLINEで送るをタップすると、友達を選ぶ。無料の体験版はここまでとなりました。実際に作ったものを送るにはデザインパックの購入が必要になります」
料金は300円からで、一度購入すれば何度でも送ることができます。時代に合わせて、変化している年賀状。「年賀状じまい」をしても、新年のあいさつは大事にしたいという人は多いのではないでしょうか。