全焼した人気ハンバーグ店「さわやか 静岡インター店」が7カ月ぶりに再開 一番乗りの男性は午前2時から並び… 静岡市

 「炭焼きレストランさわやか」の静岡インター店が31日、およそ半年ぶりに営業を再開しました。再開を待ちわびたお客で駐車場は満車。営業前にも関わらず、多くの客が再開を待ちわびていました。

画像: 全焼した人気ハンバーグ店「さわやか 静岡インター店」が7カ月ぶりに再開 一番乗りの男性は午前2時から並び… 静岡市

静岡インター店は去年11月、火災により全焼しました。

現場にいた人(当時)
「すごい煙なのでハンバーグ焼いているのかな、と思ったら火事でびっくりしました」

 当時、店内は満席状態で、従業員と利用客、合わせておよそ100人がいましたが、全員避難して無事でした。ハンバーグの調理中に、誤ってグリル台に油をこぼしたことが出火原因とみられています。

 静岡県民に人気の人気ハンバーグ店の全焼、さわやかファンの衝撃は想像以上だったようで、静岡インター店の再開を望む声が多数寄せられていました。

40代女性(清水区 主婦):「さわやかは県外の子は必ず行きたいってところなんですよ。だから、頑張ってコロナ禍ですけど、また再開をなるべく早くしてほしいなっていうのは思いますね」

半年ぶりの再開…昼時の待ち時間4時間の大盛況

 炎上から半年たった31日、待望の営業再開。最初に並んでいた男性は…。

最初の客 静岡市の30代男性:「一番に来たかったので、午前2時に並びました。復活すると聞いたので、駆け付けた。2カ月くらいあいてしまったので、味わって食べたい」

 午前11時にオープン。続々と店内に人が押し寄せる中、いよいよ念願の最初のハンバーグが―

画像: 半年ぶりの再開…昼時の待ち時間4時間の大盛況

最初の客 静岡市の30代男性
Q.味は?
A.おいしいです。この味ですね。

 他にも再開を待ちわびた客で店内は溢れていました。

静岡市の40代女性
「自宅がすぐそばなので、ここの店をずっと望んでいたので、(他店に)行きたいなという気持ちはあったが、インター店を待っていた」

浜松市の20代男性
「もう最高です。ここに帰ってきたという感じで、いつも楽しませて食べさせてもらっている」

 昼時には、待ち時間が4時間を超える大盛況。120組を超える人が順番待ちをしていました。そんな再開当日の31日は、来店客に「さわやか」でも使用されている「かんぱいジョッキ」がプレゼントされました。

「事故は絶対起こさない。設備、社員教育を徹底」

 多くの人が待ち望んだインター店の営業再開でしたが、そこには様々な苦悩があったようです。

さわやか 富田玲代表取締役
「コロナということもあったし、どうすればいいのかというのは悩んだ。ただ、(火災の)当日から多くのお客さんから、この場所でもう一回さわやかをオープンしてほしいという声がものすごく来て、客の声に背中を押される形でオープンを決めた」

 電話やメール、SNSなどで、営業再開を望む声が連日来ていたといいます。

 もう事故があってはならないと、火災原因となった油がダクトの上にたまらないよう仕組みを刷新。管を通して、油が下に落ちる仕組みを導入しました。

さわやか 富田玲代表取締役
「とにかく絶対(事故を)起こしてはいけない。何よりも設備とか従業員教育とか、そういったものを徹底してやっている。ここにさわやかがあってよかったと心の底から言っていただける、そういう店で、会社でありたい」