全国的に流行しつつある「マイコプラズマ肺炎」患者数は過去最多に せきや発熱などがある人はマスクをして外出を

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発熱やせきの症状が出る「マイコプラズマ肺炎」が全国的に広がりを見せています。患者数は過去最多に。静岡県内でも警戒感が強まっています。

静岡市 50代男性:
「やっぱりこれだけ(寒暖)差があると着る服もそうですけど体調万全とはいかないですね、どうしても」

静岡市 20代男性:
「頭が痛いとか、起きた時の倦怠(けんたい)感とかはすごいある」

焼津市 70代女性:
「めまいとか頭痛とか」

静岡市 80代女性:
「ひどいです、ひどいですね。眠れない・・・」

 街から聞こえてきた、「体調不良」を訴える声。

 29日は日中の最高気温が10℃台となっていた県内ですが、30日は再び20℃台となり、寒暖差が激しくなっています。

 そんな中、流行しているのが・・・

 「マイコプラズマ肺炎」

 「マイコプラズマ肺炎」とは、発熱、全身の倦怠感、頭痛、せきなどで、熱が収まった後もせきが長く続く症状のこと。

 全国的にマイコプラズマ肺炎は増加傾向で、29日発表された1医療機関あたりの患者数は「2.01人」。

 統計を開始した1999年以降、過去最多の数となっています。

いわはし内科 岩橋昌雄 院長
「マイコプラズマ(肺炎)に関しては、先月あたりから段々出てきているが、今現在爆発的に増えている、非常に多い状況です」

 静岡市内の病院でも「マイコプラズマ肺炎」の患者数が増加傾向にあり、さらなる患者の増加に、医師も不安を隠せません。

 「マイコプラズマ肺炎」は、特に若い年齢層に多く、14歳以下が6~8割を占めるといいます。

Q:マイコプラズマ肺炎にかかったレントゲンですか?

いわはし内科 岩橋昌雄 院長
「この方は14歳で、好発年齢の方ですが、高熱とせきで来られた。最初はインフルエンザ、コロナと思って、抗原検査は陰性だった。(最初)上気道炎と診断したが、全然症状が良くならないということで、また病院に来られて、レントゲンを撮ってみたら、こういう肺炎の影があると。そうすると年齢、症状、レントゲン所見からこれは普通の肺炎ではないと、マイコプラズマ肺炎だろうと診断して治療している」

 静岡県によりますと、直近(10/14~10/20)で、
「マイコプラズマ肺炎」の1医療機関あたりの患者数は1.2人と流行レベルです。

 一方、静岡県内で危機感が高まっているものも・・・それが、「手足口病」です。

 4歳以下の幼児を中心に、手のひらや口の中などに水ぶくれを伴う発疹ができる「手足口病」。

 毎年、夏ごろを中心に流行する病気ですが、10月下旬となった今でも、異例の流行が続いています。

 静岡県によりますと、「手足口病」の1医療機関あたりの患者数は6.44人で、警報レベルの状態がずっと続いています。

 「手足口病」も「マイコプラズマ肺炎」も飛沫感染や接触感染が原因となる感染症。

 医療機関側は、徹底した感染対策に努めてほしいと話します。

いわはし内科 岩橋昌雄 院長
「やはり一般的な感染対策をして、外出から帰った後には、手洗い・うがいが必要です。せきとか熱がある人は、マスクをして外出するという、いわゆるせきエチケットが大切になる。自分の体調が悪い人はマスクをして外に出た方がいいと思う」

いわはし内科 岩橋昌雄 院長
いわはし内科 岩橋昌雄 院長