小さなイチゴや形の悪いイチゴが極上のスイーツに変身 規格外の食材を活用 静岡・焼津市

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 小さなイチゴや形の悪いイチゴが極上のスイーツに。売り物にならない規格外の食材を活用する取り組みを取材しました。

●堀優奈アナウンサー:
「この時期多くの人を魅了するいちご。焼津市にあるこちらの農園では、淡いピンク色の桃薫という種類のいちごを育てています。」

 桃薫、桃が薫るという名前の通り、香りと食感が桃に似ていて完熟しても赤くならないことが特徴です。桃薫はデリケートな品種で全国的にみても限られた人しか栽培していない希少なイチゴです。

 2011年から桃薫の栽培を始めた松田さんにはこんな悩みが…

●シックスベリーファーマーズ松田農園 松田義人さん:

松田さん:「こちらですね。」
堀:「あ、ほんとだ。比較すると大きさの違いが分かりますね。」
松田さん:「そうですね。比べていただくと分かるんですけど、小さすぎるとどうしても出荷できないので、これが規格外品という形になります」

 サイズが小さいものや形の悪いものは販売できません。様々な調整をして育てているもののどうしても全体の2%~3%は規格外品になってしまうといいます。

●シックスベリーファーマーズ松田農園 松田義人さん:
「やっぱり規格外というのも育てて収穫して仕分けするっていう作業をですね、正規のものと全く変わらないので、それを廃棄するっていうのは寂しいですし、切ないというかそういう思いはありましたね。」

 この規格外イチゴを捨てずに済むようにしようと、以前から取引のあるホテルアソシアとタッグを組み、新たな取り組みを始めました。

●ホテルアソシア静岡 水野統太マネージャー:
「とても桃のような香りがしまして、甘くてジューシーなところが魅力的だと思います。こちらのイチゴを仕入れさせていただくことに決めました。」

●シックスベリーファーマーズ松田農園 松田義人さん:
「うちのイチゴがそういうSDGsのようなですね、貢献できるのはとてもわくわくしましたし、うれしいというのが気持ちでしたね。」

ホテルアソシア
ホテルアソシア

 桃薫の香りや食感を生かしたスイーツにしようと研究を重ね、たどりついたのがこちらです。

●ホテルアソシア静岡 水野統太マネージャー:
「こちら桃薫のデニッシュとパンナコッタになっております。規格外のイチゴといえども、しっかりと味が通常品とそん色がないので、上に角切りにして、そのまま生でお召し上がりいただいています。」

●堀優奈アナウンサー:
「見た目も華やかで食べるのが楽しみです。いただきます。とってもなめらかです。食べると口の中にイチゴの甘みと香りが広がります。」

 ホテルアソシアではフードロスの解決に貢献したいと、一週間でおよそ5キロの規格外イチゴの桃薫を仕入れています。

 松田さんは、今まで廃棄するしかなかったイチゴをこうしてホテルで取り扱ってもらえると焼津の逸品が県外から来た人に知ってもらえるといいます。

●シックスベリーファーマーズ松田農園 松田義人さん:
「特徴のあるイチゴになりますんで、驚きと一緒においしくいただいてもらうのが一番うれしいものですから、ぜひ静岡の思い出の1つになればうれしいと思います」

 規格外イチゴを使ったスイーツ。4月25日まで楽しめるということで、来年以降もコラボ企画を考えているということです。

絶品スイーツに
絶品スイーツに