静岡県で感染症「リンゴ病」が流行 14年ぶりに警報レベルに達する

 静岡県は「リンゴ病」として知られる感染症「伝染性紅斑」が流行し、14年ぶりに警報レベルに達したと発表しました。

 伝染性紅斑は10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状などがみられ、頬や手足に赤い発疹が現れるウイルス性の感染症です。

 静岡県では、4月21日から27日までの定点医療機関あたりの伝染性紅斑の患者数は2.07人で、前の週から0.22人増加。基準値の「2」を超えたことから、2011年以来、14年ぶりに警報レベルとなりました。

 患者の年齢は、5歳以下がおよそ60パーセント、6~9歳がおよそ30パーセントとなっています。子どもの患者が多いものの、妊婦が感染すると胎児への感染や流産につながる恐れもあるということです。

 咳やくしゃみなどで感染することから、県はマスクの着用やこまめに手洗いをするよう注意を呼び掛けています。

静岡県庁
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