ワインや日本酒まで…「ノンアルコール飲料」が人気 静岡市

 静岡市の中心街に店を構える、バー「MUSE AMUSE(ミューザ ミューズ)」。飲食店で苦境が続く中、2月5日にオープンしたばかりです。

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こちらの店の売りは―

松田和佳アナウンサー:「スパークリングワインのさわやかな風味と少しオレンジっぽい甘い味がします。これ本当にノンアルコールなんですか?」

 40種類以上取りそろえた、オリジナルのノンアルコールカクテルです。こちらは、店の名前を冠した一番の人気メニュー「ミューザ ミューズ」。ノンアルでもリキュールの抽出方法は通常のアルコールと変わらず、本格的な風味を楽しむことができます。

ミューザ ミューズ 村田祥一店長:「最近ノンアルコール飲料は、若い世代を中心に注目が高まっています。海外発信でノンアルコールのバーもはやっていて、日本にも最近浸透してきています。(ノンアルは)市場として、もう無視できないレベルになってきている。というのは結構大手のメーカーさんのリポートとか、業界動向を見ていても(ノンアル市場が伸びていると)出てくるので、じゃあ実店舗としても取り入れていかなければと」

 若い世代には、あえてノンアルコールを選ぶというトレンドもあるそうです。店では通常のお酒もメニューに並んでいますが、ノンアルのカクテルを求めて来店する客も多いといいます。

来店客 男性:「(お酒は)あまり強くはないので飲まないんですけど、自分みたいに弱い人でも雰囲気だけでも楽しめるのはいいことと思います。飲みやすいので、逆に飲みすぎちゃって、雰囲気で酔っちゃうかもしれないですね (笑)」

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 ノンアルコールドリンクの好調ぶりは、データでも見て取れます。大手飲料メーカーの調査によりますと、市場規模は去年までの12年間で約20倍に拡大。去年はコロナ禍での巣ごもり需要も追い風になり、健康を意識してノンアルのビールやチューハイを選ぶ人も増えたそうです。

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松田アナ:「静岡市にあるこちらの酒屋さんでも、様々な種類のノンアルコール商品を取りそろえています」

 こちらで販売しているノンアルコールドリンクは、約35種類。このジャンルでは、前年を15%ほど上回る売れ行きだといいます。

酒ゃビッグ静岡中村町店 樋渡竜司店長:「今まではビールとか、チューハイのノンアルコールが主流でした。ですが、このコロナ禍の影響で、今はワインとか、日本酒のノンアルコールもあったりするので、そういった多種多様なノンアルコールを楽しみたいというお客様が増えてきたというのはあります」

取材したこの日も― お客さん:
「普通のアルコールも飲むんだけど、こっちも飲んだりするね」

「2人飲んじゃうと、何かあった時に運転できないので、オールフリーを私は飲みます。こっちはビールを飲む」

「おいしいんですよ!食事にも合うし、色は同じだから、雰囲気だけでもね。コップに移して飲むんで色は同じ」

 右肩上がりで拡大を続けるノンアルコール市場。ミューザミューズの村田祥一店長は、コロナ禍でノンアルコールドリンクがお酒に代わる存在になると自信をのぞかせます。

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ミューザ ミューズ 村田祥一店長

ミューザ ミューズ 村田祥一店長:「僕が大切にしたいのは『誰と飲むか』『空間をどう楽しむか』という所なので、ノンアルコールカクテルは、その点においてはアルコールには負けないと思っていて、もちろん負けないものを提供しなければならないんですけども、空間を共有するための一つのアイテム、ツールとしての魅力は十分に備わっているかなとは思います」