店もうれしい悲鳴…藤井聡太竜王のおやつは1時間で完売 あすからは購入制限 竜王戦7番勝負第3局始まる 静岡・富士宮市
将棋8大タイトルの最高峰・竜王戦 藤井竜王に広瀬章人八段が挑む
白鳥衛記者(午前10時ごろ):「私は今、富士宮市内の老舗旅館にいます。こちらの旅館で今日から将棋の8大タイトルの最高峰竜王戦が始まりました」
藤井聡太竜王に広瀬章人八段が挑む、将棋第35期竜王戦7番勝負・第3局が28日、富士宮市で始まりました。会場は「割烹旅館たちばな」。竜王戦は将棋界の最高棋戦とも称されていて、藤井竜王が初防衛となるか、広瀬八段が4期ぶりにタイトルを奪取するのか注目されています。
先手の広瀬八段は2六歩、対する藤井竜王は一口お茶を飲んでから8四歩を指しました。第1局は広瀬八段、第2局は藤井竜王が勝利し、1勝1敗となっています。対局は2日制で、決着はあす午後になる見通しです。
藤井竜王「富士山の眺めがすばらしい」 広瀬八段も「富士山が見えて非常に素晴らしい」
藤井竜王(27日):「富士山の眺めがすばらしく感激しております。ここまで7番勝負1勝1敗、第1局第2局の反省を生かして、第3局以降良い内容の将棋にしていければと思っています。見ていただいている方に最後まで楽しんでいただける熱戦にできればと思っています」
広瀬八段:「第3局の場所が富士山が見えて非常に素晴らしい場所。日本一の富士山が見守っていただける中で、竜王戦の対局ができることを非常にうれしく思いますし、身が引き締まる思いになった心境であります。第3局は自分自身の持てる力を出し切って、皆様に良い将棋をお見せできればと思っています」
食べたおやつは「幻の!!『黒いちじく』シュークリーム」
富士宮市での将棋タイトル戦は今回が初めて。27日に開かれた前夜祭では、多くの将棋ファンや関係者およそ200人が藤井竜王と広瀬八段の対局への決意表明を見守りました。
藤井竜王のタイトル戦といえば、毎回注目されるのが…おやつ。
名古屋生まれのスイーツ「ぴよりん」は藤井竜王が食べたことで一躍有名に。今年5月、「ぴよりん」の静岡版が発売されると、販売会場となったホテルには整理券を求める人が殺到しました。
この“藤井フィーバー”を地域活性化につなげようと、今回、富士宮市では藤井竜王と広瀬八段に提供するおやつを決める投票が行われました。7月に候補を募集したところ38品の応募があり、8月に実施された投票で上位7品が選ばれました。
将棋に負けないほどの熱戦の末、選ばれた富士宮市自慢の7品のおやつ。
「幻の!!『黒いちじく』シュークリーム」。自社農園で栽培された希少な黒いちじく「ビオレ・ソリエス」をふんだんに使った一品です。
お店も「うれしい悲鳴」
お店を訪ねてみると…。
白鳥衛記者:「午前、藤井聡太竜王が選んだおやつが、こちらの幻の黒いちじくシュークリームなんですが、お店のオープンから1時間ほど経過し、すでに完売しています。」
富士宮市内に店を構える「モウデルコーヒー」。藤井竜王が食べたものと同じシュークリームを食べようと、早速お客さんが殺到していました。
モウデルコーヒー 丹沢遼代表:「本当に私たちも驚いていて、朝、開店直後からたくさんのお客様に来ていただいて、本当にとても今バタバタしている。もうあっという間に物が少なくなっていくという状況で、うれしい悲鳴。富士宮には元々富士宮焼きそばやグルメがたくさんあるので、これもまた新しい名物になれば、富士宮のためにもなるのかなと考えている。」
あまりの反響ぶりに、きょうから当面の間1人2つまでの購入制限を設けることに決めたそうです。