静岡大と浜松医科大の再編延期へ 両大学で合意も反対意見根強く
静岡大学と浜松医科大学は、来年度中に目指していた2つの大学の統合・再編を延期する方針を固めました。一部では再編に慎重な意見もあり、具体的な形は見えていません。
静岡大学と浜松医科大学は、医療分野の連携強化などを図るため、来年度中に運営法人を統合し、1法人2大学とする大学再編を目指してきました。再編をめぐっては静大静岡キャンパスを中心に「大学の規模が縮小する」などの反対意見が根強く、文部科学省からは地元自治体などの理解を得て進めるよう通知が送られていました。関係者によりますと、再編の議論が長引き、当初のスケジュールで進めるのは困難だとして延期する方針を固めたということです。来週にも会見を開き、詳細を説明する方針です。
静岡大学と浜松医科大学はおととし、再編に合意しましたが、去年10月の静大の次期学長選で、再編慎重派の日詰一幸氏が選出されたことで、先行きは不透明になっていました。静岡市の田辺市長は日詰氏を支持する考えを示しています。
静岡市 田辺信宏市長:「これは大学間の交渉でもあります。日詰新学長が自分のビジョンを持ちつつ、浜松医科大学と議論をされたのだろうと思います。そうならば私はそれを支持する」