多くが謎に包まれている「駿府城」 山梨県で新たに確認された絵図を静岡市が所有者から購入
関連史料がほとんど見つかず、多くが謎に包まれている「駿府城」。8月に山梨県で新たに確認された絵図を30日、静岡市が所有者から購入したと発表しました。
静岡市が購入したのは「伝酒井家旧蔵 駿府御城内絵図」です。市によりますと、「伝酒井家旧蔵 駿府御城内絵図」は姫路藩主酒井家に伝来したとされる絵図で、延宝年代に描かれたと推察される城郭図の写しです。天守とそれに連なる建物の平面配置が確認されたといいます。
慶長12年(1607年)に徳川家康が築いた駿府城やその天守について知る手掛かりとなる貴重な資料になると市は期待に胸を膨らませます。
資料は、山梨県山梨市にある創業1856年の老舗時計店にありました。店主が都内の古書店で偶然購入し、半年ほど前に専門家に見てもらったところ、貴重な資料であることが分かったということです。所有者の男性の「資料を広く活用してほしい」という意向から静岡市が購入することになりました。
「伝酒井家旧蔵 駿府御城内絵図」は静岡市歴史博物館で2026年1月7日(水)~2月15日(日)に一般公開されるということです。
