交通弱者の救世主となるか? 次世代型電動車いす「WHILL」試乗会 静岡・熱海市

公共交通機関が少ないところや坂道ばかりの場所…。そんな土地の救世主となるのでしょうか。静岡県熱海市で次世代型電動車いすの試乗会が行われました。

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次世代型の車いすとは…

こちらは、熱海市上多賀にあるアカオフォレスト。個性溢れハーブやバラなどの花が咲くガーデンや空中ブランコなどで人気の観光スポットです。

 そんな場所で行われていたのは電動車いす「WHILL(ウィル)」の試乗会です。WHILLとは(ウィル)・・・東京の会社が1年半前に開発した次世代型の車いす。

記者が試乗してみると…

早速、記者も体験してみます。

高橋諒記者体験リポ:「坂道なんですが今4キロで、結構早いですね。スイスイ登って行きます。乗りながらお花を見ることができます」

 スピードは時速1キロから6キロまでの間で調整でき、坂道もスイスイ。操作は手元のレバーで行います。さらに…。

高橋諒記者体験リポ:「ここに段差が少しあるんですが、ちょっと通ってみますね。多少の揺れはあるんですけど、ちゃんと通れましたね。上れました」

画像: 記者が試乗してみると…

法律上は「歩行者」…免許要らず

5センチまでの段差を乗り越えることも可能。この電動車いす、法律上、シニアカーなどと同じ歩行者扱いで、免許はいりません。

ウェル(電動車イスを手掛けた)
福田 慧人 CTO(最高技術責任者):「僕らのミッションとしてすべての人の移動を楽しくスマートにすると、言うところで、特に今の頃中で、特に歩行領域、室内、屋内室内と言うところでこういうニーズというのが顕著に見られているところがあるので。(電動車イスの)より良いサービスを提供していければなと思っています」

そして、今回、ここアカオフォレストを実証実験の場所に選んだ理由は、園内の特徴にありました。

ウェル(電動車イスを手掛けた)
福田 慧人 CTO(最高技術責任者):「アカオさんはものすごく有名な観光地でもありますし、その中でこういうきつい勾配があると、その勾配の途中でもいろいろ見所なスポットが存在していると言うことで、こういうモビリティーのサービスを使っていただくことで、よりその利用者にとっても滞在時間の増加、いろんなところに行っていただくところがやりやすくなるんじゃないかなと」

画像: 法律上は「歩行者」…免許要らず

「楽だし、力もいらない」

 体験した人は…。

20代男性 体験した人:「結構坂があったので、そういったところでスピードも出せたらいいなと思いますし、結構曲がり角とかあったと思うんですが、バスで最初きたんですけど、そういうところもやりやすいのかなあと。手の負担とかもないですし電動の方がやりやすいかなと思いました」

 80代の女性からはこんな声が・・・

高齢女性 体験した人:「楽ですね。力はいらないですね。一応免許は、車に乗っていたんですけども早々早々ね返納したんです。大きな事故があったからでは怖いので、すごい早いところでやめたんですけど。これは便利ですよね」

画像: 「楽だし、力もいらない」

誰でも気軽に楽しんでほしい

この実証実験は12日から、31日までで行われる予定で誰でも利用することが出来ます。

ウェル(電動車イスを手掛けた)
福田 慧人 CTO(最高技術責任者):「特に歩行領域、屋内施設内って言うところで、誰でも気軽にその高齢者に限らず車椅子と言うものを利用する方に限らず、だれでも僕らのソリューションを使っていただいて、自由に移動して施設、観光地をもっと楽しんでもらうと言うところが実現できていくというのは、僕らの最終的なゴールかなと思っています」

 次世代型電動車いす「WHILL」。今後、日常生活の手助けとして期待できそうです。