袴田巌さん85歳の誕生日　再審をめぐる審理は新たな局面に

「巌さんお誕生日おめでとうございます」

巌さん：「23（歳）です。意識無くなっちゃって、それ以降年を取らん。ますます頑張らなきゃいけないね」

　2014年、静岡地裁の再審開始決定で、死刑囚の立場のまま釈放された袴田さん。長年の拘置所生活で精神障害の症状がありますが、近頃も散歩によく出かけ体調に不安はないといいます。

袴田秀子さん：「もう7年目ですね。刑務所から出てきて、ああこう言ってもそれは希望として叶えられないから、せめて健康で長生きだけさせたいと思ってる」

　釈放後、東京高裁が一旦は再審を認めない決定を出しましたが、2020年12月、最高裁がさらにその決定を取り消し、再審を認めるかどうかの審理を東京高裁に差し戻しました。22日には東京高裁でやり直しの審理では初となる三者協議が開かれ、今後の審理の争点などが示されるとみられます。