大型クルーズ船「飛鳥2」寄港へ 乗客に乗船前のPCR検査実施など義務付け 静岡市・清水港
新型コロナウイルスの影響で運航を中止していた大型クルーズ客船「飛鳥2」が、来月から国内での運航を再開し、清水港にも寄港することが決まりました。
静岡市 田辺信宏市長:「いよいよクルーズ船の清水港への寄港を再開いたします」
静岡市の田辺市長は、21日開かれた会見で、来月4日に清水港へ飛鳥2が寄港することを発表しました。国内クルーズ船の再開以降、全国で3番目の寄港だということです。
清水港ではその日以降、「にっぽん丸」や「ぱしふぃっく びいなす」といった国内クルーズ船を順次受け入れていく予定です。
クルーズ船・飛鳥2は全長約240メートル、旅客定員が872人の日本最大の客船です。来月からの運航再開に向け、おとといから2泊3日で横浜と神戸を往復し、日本海事協会が船内での感染防止策を審査しています。
きょうは航海中に乗客2人の感染が判明したという想定で、乗組員が乗客を客室に待機させるため誘導し、船内の共用スペースや厨房などを消毒する手順などが確認されました。
また感染者と濃厚接触者を隔離エリアに移動させ、感染リスクの高い場所と安全な場所のエリア分けも行われました。飛鳥2では、国交省などが取りまとめた指針に基づき、運航再開を前に乗客の乗船前のPCR検査や船内でのマスク着用を義務付けるなどの感染防止策を定めました。