ショック! 浜松餃子が初の3位陥落…市民の餃子愛は冷めていないのに、なぜ? その理由は「冷凍餃子」か
午前8時半すぎの浜松市役所。市のプライドがかかった、あの結果に職員が釘付けとなっていました。しかし…。
1世帯あたりの餃子年間購入額ランキングで、1位常連の浜松市が、初めて3位に陥落したのです。
浜松市観光・シティプロモーション課 北嶋秀明課長:「1位を取れなかったのは残念だが、宇都宮市と宮崎と競い合って、ひとつの食を盛り上げることは地域活性化にはいいことなので、引き続き我々も浜松餃子を盛り上げていきたい」
日本一奪還はかなわず、心なしか表情も寂しげです…。
浜松市・宇都宮市の『2強』の牙城崩した『宮崎ぎょうざ』
浜松市は2008年から宇都宮市と熾烈なトップ争いを繰り広げていました。おととし、この2強の牙城を崩す存在が-。
宮崎市です。おととしに引き続き、去年の購入額も1位となり、宮崎空港で記念のセレモニーが行われました。この結果に、関係者は…。
宮崎ぎょうざ協議会 渡辺愛香会長:宮崎ぎょうざをこれからも私たち作り手が一生懸命作って、農生産者の皆さんと消費してださる市民県民三位一体となった取り組みを細く長く続けて、次はV3を目指して頑張っていきたい」
市民も「ショック」
近年は少なくとも2位には入っていた浜松市。3位という結果に市民の反応は…
30代:「餃子は日本一だと思っていた。落ちても2位だと思っていたので3位になったのはびっくりした」
60代:「やっぱり、餃子食べなきゃいけないな、と思いました」
40代:「ショック。すごくショックです。小さい頃から食べていたんで餃子は日本一かなって思ってたんです」
一方で冷静な声も…
70代:「あんまり順位にこだわる必要がないんじゃないの」
50代:「餃子は好きなので、1位が奪還できればいいかなと思っている」
3位陥落の原因は「冷凍餃子」
浜松の購入額は前年より293円減少して過去最低でした。市民の餃子愛はさめてしまったのでしょうか? 低迷の要因を探るべく、市内の持ち帰り専門店に聞いてみました。
生餃子工房いえやす店長 小林さん:「浜松は冷凍餃子を主に買う方が多いので、そのせいじゃないか」
この調査の対象になっているのは、スーパーや持ち帰り専門店で生の餃子と焼き餃子を購入した額で、冷凍餃子や外食は対象外。
生餃子工房いえやす店長 小林さん:「冷凍餃子、生餃子、焼き餃子と販売しているが、(売れるのは)8割がた冷凍です」
なぜ冷凍餃子ばかりが売れるのでしょうか?
生餃子工房いえやす店長 小林さん:「浜松の方は皆さん焼き慣れているのと、冷凍庫に必ず置いておきたい、常に餃子をストックするからではないか」
こちらのスーパーでは、もちろん焼き餃子も販売していますが…。
浜松の人気店が冷凍の商品を展開したことなどから需要が高まり、以前は2?3種類だった冷凍餃子を、最近5?6種類まで増やしました。実際、浜松市民は焼き・生・冷凍、どの餃子を買っているのか? アンケート調査をしてみると…。
40代:「いっぱい買ってる。冷凍で家で焼いて食べてるよ」
30代:「冷凍ですごく便利なんで、お世話になることが多いです」
60代:「緊急時にあると主婦は楽ですよね」
Q.「常に冷凍庫・冷蔵庫には餃子が入っている?」
30代:「常に、とは思ってなかったけど、今も入ってますね冷凍庫に」
冷凍派の中にはこんな理由も…
10代:「ちょっと前はお店に行って食べてた。コロナ禍になる前はお店に行ったりもしてたので」
結果は、やはり冷凍餃子の圧勝。来年の日本一奪還はなるのでしょうか?
遠鉄ストア商品部 下條祐嗣課長代理:「非常に悔しい結果になってしまった。我々としては、出来立てで温かい商品をお客様にたくさん買っていただけるよう努力していきたい」
【解説は映像で】