開館50周年記念 井上靖の原点に迫る「井上靖と芥川賞」展 静岡・長泉町井上靖文学館
井上靖の原点に迫る企画展「井上靖と芥川賞」が静岡県長泉町で開かれています。
この企画展は長泉町井上靖文学館が、今年11月に開館50周年を迎えることを記念して開かれています。
井上靖は戦時中新聞記者として記事を書き、終戦を機に小説の執筆を再開。
「猟銃」と「闘牛」を書きあげました。
この二つの作品は 芥川賞にノミネートされ1950年井上靖が43歳のときに「闘牛」で芥川賞を受賞しました。
企画展では小説を書き始めた大学生時代の様子や、新聞記者時代から芥川賞受賞までの経緯などが写真やパネルで分かりやすく紹介しています。
「闘牛」の初版本や「猟銃」の原稿、芥川賞受賞の記念品なども展示されています。
長泉町井上靖文学館 徳山加陽さん:
「芥川賞を受賞したときの記念の懐中時計や自筆原稿愛用の万年筆など、本人が使用していたものを展示しています。文学館は本との出会いを提供する場所ですので、読んだことはない人も気軽な気持ちで遊びに来ていただければと思います」
企画展開催中、来館者には自伝的な名作「しろばんば」のブックカバーや、しおりのプレゼントもあります。
この展示は9月12日まで開かれています。