アサリの天敵が救世主に!? 浜名湖の“厄介者”クロダイを新名物に…アナもびっくり「こんなにうまみが強いの」 「浜名湖鯛」としてブランド化も

JACKホールディングス 山田拓司代表:「浜名湖うなぎに追いつけ!!」

 外はカリッと、中はふっくら仕上げた唐揚げに…、ご飯とよく合う、さつま揚げ。実はこれ、すべて「クロダイ」を使った料理です。

堀優奈アナウンサー:「クロダイって、こんなにうま味が強いんですね」

 もうすぐ旬を迎える、クロダイ。ただ、これまでは“厄介者”とされてきました。

アサリの天敵が救世主に!? 浜名湖の“厄介者”クロダイを新名物に…アナもびっくり「こんなにうまみが強いの」 「浜名湖鯛」としてブランド化も

 雑食で、噛む力が強い、クロダイ。浜名湖ではアサリを食べてしまう、食害が問題となっていました。本来は海に生息しますが、環境の変化などから、近年では河川でも繁殖が進んでいるといいます。

浜名漁業協同組合 江間勇人さん:「二十数年前から、多いなと感じていた。約10年前からアサリの水揚げの減少が始まった」

 食害に苦しむ状況から脱却しようと、あるプロジェクトが。

水産庁クロダイのおいしさ認知向上プロジェクト:「クロダイのおいしさを多くの方に知っていただくことで、結果として食害による漁業被害の軽減も図ることとしています」

浜名漁業協同組合 江間勇人さん
浜名漁業協同組合 江間勇人さん

堀優奈アナウンサー(浜松・中央区):「こうした取り組みは県内でも進められていて、こちらの浜松市内の飲食店では、クロダイを使用した商品開発に成功したということです」

 そのきっかけは…。

JACKホールディングス 山田拓司代表:「“アサリがない”というのがきっかけ。あさりの酒蒸しのメニューは、今入荷がないけど、ずっと張ってある。浜名湖の生態系が元に戻っていくと信じている」

 こう話すのは、浜松市内で居酒屋を展開する企業の山田さん。あさりの不漁をきっかけに、半年前からクロダイの商品開発を進めてきました。

堀優奈アナウンサー
堀優奈アナウンサー

 浜名湖のアサリは2009年を境に、水揚げが減少の一途をたどり、去年と今年は、なんと…ゼロ。

アサリの天敵が救世主に!? 浜名湖の“厄介者”クロダイを新名物に…アナもびっくり「こんなにうまみが強いの」 「浜名湖鯛」としてブランド化も

 そこで地元の漁師や高校生らと協力し7月、クロダイを使った料理の研究を開始。目標は食害を減らしながら、浜松の新しい名物を作ることです。

JACKホールディングス 山田拓司代表:「(クロダイを)“浜名湖鯛”という名前でブランド化していきたい。浜松・浜名湖のブランドになったらうれしい」

JACKホールディングス 山田拓司代表
JACKホールディングス 山田拓司代表

どのクロダイでもおいしく食べられるレシピ

 しかし、雑食のクロダイの身は、個体によって、においが強いものも…。目指したのは、どのクロダイでもおいしく食べられるレシピです。

JACKホールディングス 山田拓司代表:「フードプロセッサーですり身にして、味をつけていく」

 すり身にしたクロダイに、玉ねぎとニンジン、調味料を加えて練り合わせます(玉ねぎ・にんじん・卵・片栗粉・砂糖・塩・生姜・酒・醤油)。

JACKホールディングス 山田拓司代表:「生姜と酒で臭みが出ないようにしている。野菜も臭みを和らげる」

アサリの天敵が救世主に!? 浜名湖の“厄介者”クロダイを新名物に…アナもびっくり「こんなにうまみが強いの」 「浜名湖鯛」としてブランド化も

 そして、油で揚げて完成したのが…。

山田さん「こちらが浜名湖鯛の彩り揚げです。」

堀アナ「香ばしいいい香りがします。見た目も鮮やかですね」

 味は、浜松産の海苔、紅生姜、コーンの3つです。

堀アナ(食リポ)「いただきます。ふわふわ。クロダイってこんなにうま味が強いんですね。噛むたびにうま味をじわじわと感じられて、これまで知られていなかったのが、もったいなく感じる」

アサリの天敵が救世主に!? 浜名湖の“厄介者”クロダイを新名物に…アナもびっくり「こんなにうまみが強いの」 「浜名湖鯛」としてブランド化も

 こちらは、クロダイを大葉と生姜とともに揚げた一品です(浜名湖鯛の香り揚げ)。

堀アナ(食リポ):「想像以上にさっぱり食べられる。クセを全く感じない」

堀アナ「クロダイってこんなにおいしいんですね」

山田さん「そうなんですよ!知らないからもったいない。浜名湖の素晴らしい恵みです」

 クロダイをさつま揚げにした天むすも3種類の商品を開発しました。

JACKホールディングス 山田拓司代表:「年間30トンの浜名湖鯛の利用を考えている。浜名湖鯛ってなんだというところから、『うまいじゃないか』と知ってもらう。浜名湖うなぎに追いつけは少し言い過ぎだが、浜名湖というブランドをしっかり育てていきたい」

 現状ではクロダイを専門でとる漁師がいないため、試験販売のために市場から高値で仕入れているといった課題も。今後は漁師と契約するなどして、仕入れも確立していきたい考えです。浜名湖の“厄介者”から、新たな“名物”へ。開発した商品は、9月中旬にオープンする新店舗で販売を始め、その後、別の店舗でも提供される予定です。

アサリの天敵が救世主に!? 浜名湖の“厄介者”クロダイを新名物に…アナもびっくり「こんなにうまみが強いの」 「浜名湖鯛」としてブランド化も