南海トラフ『臨時情報』知っている静岡県民は4人に1人 津波に関し「揺れを感じたら直ちに避難」は10ポイント減少

 東日本大震災の発生からまもなく12年です。静岡県が行った南海トラフ地震に関する県民意識調査で、2019年に運用を開始した「臨時情報」の認知度は24%に止まりました。

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南海トラフ『臨時情報』知っている静岡県民は4人に1人 津波に関し「揺れを感じたら直ちに避難」は10ポイント減少

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 県は南海トラフ地震に関する意識調査をインターネットで行い、1841件の回答を得ました。南海トラフ地震の関心度については「非常に又は多少関心がある」と答えた人が96.3%と高い数値を示しました。

『臨時情報』は認知度の低さ目立つ

画像1: 『臨時情報』は認知度の低さ目立つ

 一方で、2019年に運用を開始した「南海トラフ地震臨時情報」については、認知度の低さが目立ちました。

 「南海トラフ地震臨時情報」は想定震源域で大規模地震が発生する可能性が高まった場合、気象庁が発表します。情報は「調査中」から始まり、その後「警戒」か「注意」あるいは、「調査終了」のいずれかの判断が示されます。「警戒」となった場合、津波の浸水が想定される事前避難の対象地域では、1週間程度の避難が求められます。揺れてからでは避難が間に合わない人たちの命を守るためです。

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 この「南海トラフ臨時情報」について、「聞いたことはあるが内容は知らない」の37.4%が、「知っている」の24.4%を上回り、県民にこの情報が十分理解されていないことが浮き彫りになりました。

 要因について、県は運用が始まってから「新型コロナ」のため対面での啓発活動ができなかったことを挙げています。

画像3: 『臨時情報』は認知度の低さ目立つ

 また、津波に対する行動については「揺れを感じたら直ちに避難する」は42.5%と前回調査からおよそ10ポイント減少しました。

 県は「避難訓練などを通じ、津波リスクの正しい理解の普及と的確な避難の実践につなげていきたい」としています。