静岡県内で記録的な大雨 1時間当たりの雨量が5月の観測史上最大に 富士市では突風被害も
1時間当たりの雨量が5月としては観測史上最大に
杉澤洋佑:「富士市宮島です。水路から水があふれ道路が冠水している」
県内は26日夜から27日朝にかけて、非常に激しい雨となりました。1時間に50mm以上降った所もあり、清水や天竜など4つの地点では、1時間当たりの雨量が5月としては観測史上最大となりました。
浜松市と湖西市では、合わせておよそ4万7000世帯、11万人あまりに、一時避難指示が出されました。
各地で道路が冠水。さらに、ライフラインにも影響が。富士市では最大1万7000軒あまりに、牧之原市でおよそ190軒、島田市でもおよそ100軒で一時停電が発生しました。また、JR東海によりますと、東海道新幹線の一部区間で一時、運転見合わせとなるなど、交通機関にも乱れが出ました。
富士市では突風とみられる被害も
一方、富士市では突風によるとみられる被害も。こちらの工場では、屋根が飛ばされました。
被害にあった工場の社員:「風が強く来たので、シャッターを閉めようと思ってトラックを外に出した。シートを被そうと思ったら、ドッカーン。前ぶれは何もなかったんですよ」
さらに、この工場から2キロほど離れた工場でも…。
下山剛史カメラマン:「屋根が大きくめくりあがり中が見えます」
大きな工場の屋根がめくりあがり、中の骨組みがあらわに。
西尾梓アナウンサー:「富士市の職員と静岡地方気象台の職員を乗せた車が、突風の被害があったとされる工場の中に入っていきます」
午後、富士市と静岡地方気象台の職員が、被害の状況を調査するため現地に。富士市によりますと、この突風で1人が軽傷を負ったほか、屋根瓦が飛んだり、窓ガラスが割れるなど、4軒の住宅被害があったということです。
静岡地方気象台
藤村昌彦防災指導係長:
「竜巻と断定はまだ出来ない。強い風があったということは、ほぼ間違いないだろうと考えている。見た感じでは何とも言えないが、鉄製の屋根なので、それなりに強い圧力がかかった可能性はある」