【豪雨】浜松市西区住宅全壊 けがをした息子の母は
5日浜松市の土砂崩れ現場を訪れた中野祐介市長。
西区協和町では発災当時、家にいたという今田恵子さんから話を聞きました。
今田恵子さん:
「まさかここまで来るとは思わなかった」
中野市長:
「雨の降り方が全然今までと…」
3日午前
梅田航平記者:
「こちらの住宅、裏にあった斜面が崩れたようで、自宅の一階部分が完全につぶれています」
3日午前5時ごろ家の裏山が崩れて、木造平屋建ての住宅が全壊。
瓦は剥がれ落ち、崩れた家の下敷きになった木々が当時の勢いを物語っています。
今田さんはすぐに避難したことで、難を逃れましたが、一緒に住んでいた39歳の息子は崩落に巻き込まれ、足にけがをしました。
命があっただけよかったけど
今田恵子さん:
「そこの横のところから出てきて…。ただ、息子が奥の方に閉じ込められちゃって。
私が逃げるとき声かけたけど、熟睡していたので。
本人が言うのはゴーって言って目が覚めたけど、もうその後のことは覚えていない」
中野市長:
「動けなくなっちゃった」
今田恵子さん:
「動けなくなって…」
幸いにも息子は家具の隙間に挟まれたことで、
大きなけがはなかったそうですが、今も経過観察で入院中だということです。
裏山の竹やぶの形を大きく変えた土砂崩れは、
近くにあったもう一軒も破壊。
近隣住民によると、別荘だったということで、
当時人はいませんでしたが、崩れた土砂があったとみられる場所は、大きく穴が空いていました。
今田恵子さん:
「本当に一瞬です。ゴーっていってから、何秒じゃない。 なにが起きたって感じです」
Q体一つで(避難)?
「そうそう、パジャマで。でも命あったのでよかったと思うし」
しばらくは、浜松市内の娘の家で過ごすといいますが、衣食住が安定しない不安が募ります。
今田恵子さん:
「住むところがないと、この先移り住むところとかも考えていかなきゃいけないけど。毎日生活送る場所がやっぱり無いものは無いので、それを作っていくことをしてかなきゃいけないと思う。
それで元の生活が、仕事もしているから、そこにまた復帰して、普通の生活が形だけでも送れるといいかなと思う」