筋肉痛、めまい、大量の発汗…熱中症の症状を知ることが大事 9月中旬までは残暑厳しく
連日の猛暑。静岡県内では13日から21日までに40代から70代までの4人が熱中症で死亡しています。このうち、20日に亡くなった50代の男性は、朝の7時ごろから2時間半ほど屋外で作業をしていて不調不良を訴え、心肺停止になり搬送された、ということです。
浜松医療センターの矢野邦夫院長補佐は「軽症だと熱中症に気づかずに、高温多湿の場所で作業を続けてしまい、重症化する恐れがある」と注意を促して、熱中症の症状を知ることの重要性を指摘します。
熱中症の症状を3段階に分けると…
熱中症の症状を3段階に分けると、重症度1度は筋肉痛、こむら返り、めまい、立ちくらみ、大量の発汗といった症状。重症度2度になると頭痛、吐き気、倦怠感が生じ、さらに重症度3度となると意識がなくなったり、けいれんしたりして、自分ではほとんど対処できなくなります。
もし筋肉痛や発汗といった熱中症の症状が出たら、涼しい場所に移動したり、衣服を脱いで体を冷やす、水分や塩分を補うといった対処が必要です。
熱中症防止のためには、のどが渇く前にこまめに、1日に1.2リットルほどの水分を補給すること。汗をかいたら水や塩分を取る。寝ている時間でも脱水が進むので、夜間でもエアコンをかけて気温の上昇を防ぐことが大事です。
静岡朝日テレビの渡部圭吾気象予報士は「今年は9月中旬まで、30度を超えるような残暑が続く」と予想しています。熱中症には十分気を付けてお過ごしください。