八十八夜の夜に突風…竜巻か 茶どころ静岡・牧之原市で新茶摘み取り前の茶畑にも被害

 静岡県牧之原市で1日、竜巻とみられる突風が発生し、住宅などに被害が出ました。

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八十八夜の夜に竜巻か…茶どころ静岡・牧之原市 新茶摘み取り前の茶畑にも被害

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須藤誠人アナウンサー:「牧之原市東萩間の上空です。かなり広い範囲にわたって、突風による被害とみられる大きな影響が出ているようです」

 警察などによりますと、1日午後6時40分ごろ、牧之原市で突風が発生し、家の窓ガラスが割れるなどの被害がでました。ガラスの破片で手を切るなどして、3人が病院に搬送されましたが、いずれも軽傷ということです

原川朋華記者:「一夜明け、被害の全容がわかってきました。こちらではトラックが横転して、なげ倒されています。そして家の屋根も吹き飛ばされ、骨組みがむき出しになっています。後ろを見ますと電柱も倒され、道をふさぎ、電線が四方八方からぶら下がっています」

 牧之原市では2日朝から市の職員が被害状況の確認を進め、これまでに被害が確認された建物は43棟で5台の車が横転したということです。また、中部電力パワーグリッドによりますと、電柱が16本倒れ、この影響で午後5時現在も、牧之原市のおよそ560世帯が停電となっています。

 停電は午後7時ごろまでに解消するということです。

住民:「ガラスをたたく音がしたので、パラパラっと、ひょうか何か降っているなと思って、そしたら電気が消えたので停電だって思って」

茶畑にも被害が…

 また、茶畑でも霜を防ぐファンが倒れたり、がれきが飛ばされたりする被害がありましました。市によりますと、まだ新茶を摘み終えていない茶畑もあり、現在、茶を含む農業被害額を調査中だということです。

工事業者:「全部手、手作業。(防霜ファンを)倒すしかない、そのまま。倒しちゃって木(茶畑)から取って抜いてやらないといけない。茶畑はちょっと犠牲になるけど」

 町内会の集会所では、住民らによって散乱したがれきが持ち込まれ、ビニルシートや飲料水などが配布されました。

 気象庁はけさから現地調査を行い、竜巻がおこったとみられるということです。

気象庁機動調査班 藤村昌彦係長:「被害はけっこう広い範囲で、大きな被害が出ているので、何らかの結論は出ると思う」