静岡市清水区の大規模断水ほぼ半数が解消 5日ぶり営業のラーメン店「頑張ろう清水!! 特別限定メニュー」
区の8割に当たるおよそ6万3000軒で断水が起きた静岡市清水区。市は、ブロックに分けて水道管に水を通す「充水作業」を行っていて、28日、巴川と興津ブロックのあわせて3万1000軒で水質検査で安全性が確認されたため、飲み水として利用できるようになりました。
70代女性:「思うように(水が)出るから、これもこんなには出なかったからね今まで」
24日から断水が続いていた清水区追分の住宅、28日から徐々に水が出るようになりました。
お母さん:「もう~すんごい楽。こんな楽なものはない。きょうは圧力なべ使ってどんどん作って、ご飯もたくさん炊いちゃったから、チャーハン作っちゃって」
趣味の料理も不自由なく出来るようになりました。70代の夫と2人暮らし、自宅から150メートル離れた給水所から歩いて水の入った重いタンクを運ぶのが大変でした。
夫:「定位置でけさからお茶が飲めるようになったけど、お茶はおいしいです」
妻:「今月いっぱいという予定が、こんなに早くなって。少しでも早くなって良かった」
ラーメン店も5日ぶりに営業再開
同じ地区にあるラーメン店。断水の影響で休業を強いられていましたが、けさ調理場では…。
女性「あとどれぐらい計ればいいですか?」
店長「あと1750。もう1回の1500」
きのうから全ての食器や調理器具を洗い直すなど、開店に向け準備を始め、けさ7時からは
仕込み作業を開始。午前11時、5日ぶりに営業を再開しました。
鷺坂知也店長:「本当に自衛隊の皆さんとか、ボランティアとか、役所の方の頑張りにもすごく感謝です」
再開した店頭には貼り紙が。
「頑張ろう清水!! 特別限定メニュー」
きょうとあすの2日間、ラーメンやチャーハンを通常より150円ほど値引きして提供することにしています。
鷺坂知也店長:「大変な思いをしているお客さんとか住民の方もいるので、せめて「がんばろう!清水」ということで、ちょっとサービス価格でお待ちしています。元気でいてもらえれば、うれしい」
10月5日の全面復旧目指す
一方、市によりますと、いまだに3万2000軒のうち9400軒では断水が続いていて、さらに、水が出ている残りの地区でも飲み水としては利用できない状態です。
あすは、三保と庵原北部ブロックおよそ2万5000軒が飲み水として利用できるようになる見込みです。
また、水道管の通る橋が崩落した影響で、断水となっている和田島地区では、きょうようやく復旧工事がはじまりました。
市は、5日に全ての地区での復旧を目指しています。