台風15号から半年 被害を乗り越えリニューアルオープンした小さなリゾートホテル
豊かな自然に囲まれた、小さなホテル。
静岡市葵区足久保地区にある「リゾートホテル鈴桃」です。
リゾートホテル鈴桃 鈴木啓介さん
「いろいろなことがあったのですが、何とかリニューアルまでこぎつけることができまして、今はうれしい気持ちと、これから頑張ろうという気持ちでいっぱいです」
実は去年9月にも、リニューアルオープンに向けて
準備を進めていましたが…。
被災時
土砂崩れや浸水、断水など県内各地に大きな被害をもたらした台風15号。
周辺では大規模な山崩れが発生し、ホテルは浸水被害にみまわれました。
また、紅葉を眺めながら散策できる遊歩道や、茶畑があった場所には大量の土砂が流れ込みました。
リゾートホテル鈴桃 鈴木啓介さん:
「当時はもう、気が動転してしまっているというか、
どういう状況かのみ込むのに 時間がかかったのですが、とにかく入ってきてしまっている物を一旦流れを止めて、少しでも被害を食い止めようと一生懸命になっていました」
当時、鈴木さんは新型コロナで客足が遠のく中、観光客を呼び戻すために館内の改装作業を進めている最中でした。
リニューアルオープン
被災後、半年をかけて土砂をかきだしたり、床を張り替えたりして、先月のオープンを迎えることができました。
ただ、いまだ庭などの一部は手が付けられていないと言います。
リゾートホテル鈴桃 鈴木啓介さん:
「元の景観に戻るようにですね、少しずつ行政のほうも力をかけていただいておりますが、自分たちの力でできる限りのことはしていってコツコツと元のように
戻していきたい」
「今できること」を全力で。
こだわりは、客室です。
リゾートホテル鈴桃 鈴木啓介さん:
「広い空間で伸び伸び気兼ねなく過ごしていただきたいというのが1番強い思いで作りましたので、自然を感じながら、広々過ごしていただきたいと考えています」
窓からは、茶畑を見渡すことも。
部屋には、木の温もりが感じられる天然の檜風呂がついています。
リゾートホテル鈴桃 鈴木啓介さん:
「横には小川が流れていますので、川のせせらぎであったり、ゆったり過ごしていただければと思っています」
ホテルでは、食事のみでも利用することができ、ランチを求める客からの予約も多いといいます。
今後は、外国人観光客の利用にも期待が膨らみます。
リゾートホテル鈴桃 鈴木啓介さん:
「国内の旅行者だけではなく、インバウンドの需要も
視野に入れて、日本の素晴らしさや静岡の素晴らしさをアピールできる宿泊施設になれるように頑張っていきたい」