台風15号から2カ月 変わりつつあるボランティアの活動とニーズ 静岡・清水区
梅田航平記者:
「静岡市清水区の大内公園には 災害ボランティアセンターが設置されています。あすで台風の被害から2カ月が経ちますが、きょうもボランティアは続いています」
台風15号の影響で、静岡市内では清水区を中心に浸水被害などが相次いだことから、災害ボランティアセンターが設置されています。
活動は週6日行われ、これまでに2000人を超えるボランティアが派遣され、被害を受けた家などおよそ1400軒を支援してきました。
今でも毎日10軒程度の支援希望が入っているそうです。
そんな災害ボランティアの活動も間もなく2カ月になり、変化しようとしています。
静岡市社会福祉協議会 堀孝文さん:
「だんだんと専門的な技術が必要な床をはがしたりとか、あとは床下とか壁裏にある断熱材をとってカビとか異臭対策というのをしなければいけない。というところで、ニーズも増えてきている状況」
開設当初に多かったのは、家に入りこんだ土砂の撤去など、人手を必要とする作業でした。
しかし 被災者が求めることは、専門的知識がないとなかなか対応できないようなことに変わりつつあるといいます。
その一方で、家財搬出などの対応にはめどが付き始めていることなどから、清水区では28日からボランティア活動を週末に限定することが決まりました。
静岡市社会福祉協議会 堀孝文さん:
「こちらとしてもなかなか一般ボランティアが対応できるというニーズもあるけど、当初よりは減ってきているというところで、全ての要望・ ニーズに応えていきたいというところはあるけど、なかなか拾い切れていないところもあり、もどかしさはすごく感じている」
ボランティアにあたる人たちは…
ボランティア参加者(20回以上参加):
「長期化にはなると思うけど、生活再建に向けて片づけ以外の面でも援助ができるシステムを作るというのは、すごく大事だと感じている」
ボランティアセンターは専門知識をもつNPO法人などと連携するほか、一般のボランティアに研修を行うなどしてこれからの対応に当たりたいとしています。