静岡・牧之原市の突風被害、60棟以上に 気象庁「竜巻の可能性高い」…「ゴーという音が移動した」「体が浮き上がる感じがした」
1日、静岡県牧之原市で発生した突風について、静岡地方気象台は竜巻の可能性が高いと発表しました。
牧之原市によりますと、1日午後、発生した突風により、これまでに60棟以上の建物に被害があり、、茶畑では霜を防ぐファンが損壊しました。また、ガラスの破片で手を切るなどして、3人がけがをしました。
静岡地方気象台は2日の現地調査の結果、「ゴーという音が移動した」「耳のつまりや耳鳴り、体が浮き上がる感じがした」といった証言が複数得られたことから、竜巻が発生した可能性が高いと発表しました。
風速はおよそ55メートルと推定され、上から4番目の強さに相当するということです。
また、中部電力パワーグリッドによりますと、突風で電柱が16本倒れた影響で、牧之原市内では最大およそ1980戸が停電しましたが、3日午前0時20分ごろにすべて解消されました。
担当者は「電柱と住宅をつなぐ引込線が破損して、電気が通らない場合は相談してほしい」と呼び掛けています。
3日朝も現場では被害にあった住民らががれきの撤去などに追われていました。
近隣の住民:「1日ぐらいかかるかなと思ったけど、結局、柱を2つ何とかすれば何とかなりそう」
牧之原市では3日も職員50人態勢で被害調査、復旧に当たっていて、災害ごみの仮置き場の設置や罹災証明書の受け付けなどの対応を取っています。